高知大学 農林海洋科学部 大学院 総合人間自然科学研究科農林海洋科学専攻

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平成29年度
・クロヒョウタンカスミカメ検証
・海から最強プロモーター獲得
平成28年度
・紙の未来形"機能紙"を開発する
・セメント硬化の阻害要因を探る
平成27年度
・納豆成分の可能性を探る
・お酒の開発で地域産業を活性化
平成26年度
・豪雨・急傾斜地土砂移動を研究
・丸太打設で液状化を防ぐ新工法
平成23年度
・青枯病の起因遺伝子を解明
・海が持つ可能性を追い求めて
・薬用植物の効果を科学的に立証
平成22年度
・野菜や果物の研究
・美容の観点から香りを分析
・サゴヤシ研究を通じ海外と交流
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平成26年度
・機械化促進で農業を楽にしたい
・夢だった日本酒酵母開発に挑戦
・黒潮圏総合科学専攻

海洋資源科学コース

海洋資源科学コースには、海洋生物生産学、海底資源環境学、海洋生命科学の3つの専攻があります。それぞれの分野で最先端の専門的知識と技術を修得すると同時に、農学分野(水産資源)と理学分野(海底鉱物資源・微生物生命資源)に関係する海洋資源について総合的に学ぶことで、地域のニーズから地球規模の問題まで俯瞰的に分析・解決できる能力を養います。

海域における時間的・空間的な分布や変動スケールの異なる3つの専門分野をより深くより横断的に学ぶ

眼前に広がる広大な太平洋や、海洋コア総合研究センターをはじめとする高度な研究設備など、環境の優位性を最大限に活かし、持続的社会への貢献を目指します。

学問領域紹介

海洋生物生産学領域

海洋生物生産学領域

清流が流れ込む豊かな里海・土佐湾や、東南アジアから日本までつながる黒潮海域など、恵まれたフィールドを活かして、水産資源や海洋生物資源の持続的かつ高度な生産・利用について先端研究や産官学連携活動を行っています。


海底資源環境学領域

海底資源環境学領域

次世代の産業発展の鍵といわれる海底資源。太平洋の深海底に眠るマンガン団塊や海底熱水鉱床、メタンハイドレートなどの海底鉱物・エネルギー資源について、成因の解明や環境影響評価、化学的利用法の探求などに取り組んでいます。


海洋生命科学領域

海洋生命科学領域

未利用資源の宝庫である海。日本近海だけでなく、世界の様々な海域や深海に生息する海洋微生物を対象に、その探索や遺伝情報の解析、遺伝資源の有効活用などについて研究を行い、産業や医療、地球環境保全などへの貢献を目指します。


研究室紹介

水族環境学イメージ写真

足立真佐雄 | 水族環境学

■キーワード
赤潮、貝毒、魚毒、有害・有毒プランクトン

■研究紹介
シガテラ中毒や赤潮の原因となる海産有毒・有害藻に関する研究や、植物プランクトンの遺伝子改良による、バイオ燃料等の有用物質の生産に関する研究に取り組んでいます。

水圏生物工学イメージ写真

足立亨介 | 水圏生物工学

■キーワード
深海生物、無脊椎動物、バイオテクノロジー

■研究紹介
水圏生物の生息する環境と進化・適応に着目し、生化学的なアプローチでその利用法を探索します。

沿岸環境学イメージ写真

池島耕 | 沿岸環境学

■キーワード
汽水域、生態、保全、プラスチック汚染

■研究紹介
干潟やマングローブなど汽水域に生息する魚類やカニなどの水生生物の生態と保全について、現在は特にマイクロプラスチック汚染にも注目して、研究を行なっています。

魚病学イメージ写真

今城雅之 | 魚病学

■キーワード
養殖、河川、ウイルス、細菌、原虫、寄生虫

■研究紹介
養殖場や河川で起きる魚病の問題は深刻です。現場との連携のもとに、そうした魚類病原体の感染実態を解明して解決に導く町医者的な研究に取り組んでいます。

電気化学イメージ写真

上田忠治 | 電気化学

■キーワード
ポリオキソメタレート錯体、電気化学

■研究紹介
ポリオキソメタレートと呼ばれる物質を世界に先駆けて合成し、その電気化学的酸化還元挙動を解析しています。その物質が、将来のエネルギー問題等を解決するかも...

応用微生物学イメージ写真

Ulanova Dana |
応用微生物学

■キーワード
海洋微生物、生合成遺伝子、天然物、微生物間相互作用

■研究紹介
微生物由来有用な化合物(天然物)の発見を目的とし、海洋微生物を単離・培養し、微生物が生産する天然物の生態・生合成・応用研究を行っています。

堆積学、鉱物資源地質学イメージ写真

浦本豪一郎 |
堆積学、鉱物資源地質学

■キーワード
海底鉱物資源、地質構造、物質循環

■研究紹介
海底に存在する鉱物資源とそれを取り巻く地層を対象に、資源の成り立ちや海底環境の特徴を明らかにすることを通し、海や地球を知る楽しさを共有することを目指しています。

魚類防疫学イメージ写真

大島俊一郎 | 魚類防疫学

■キーワード
細菌感染、感染制御、陸上養殖、センシング

■研究紹介
陸上養殖に着目し多分野の研究者と協働して、センシング技術による感染制御、アクアポニックスの概念を応用した次代の陸上養殖システムの構築に関する研究を行っています。

水圏環境化学イメージ写真

岡村慶 | 水圏環境化学

■キーワード
現場計測、環境試料分析

■研究紹介
海水に含まれる元素の挙動と分布の解明に向けた究極の観測法は、高感度・高精度の化学分析を現場(海中)で行うことです。当研究室は新たな海中観測機器の開発しています。

触媒化学イメージ写真

小河脩平 | 触媒化学

■キーワード
固体触媒、メタン・バイオマス・CO2転換

■研究紹介
レアメタルを含む固体触媒を用いて、メタンやバイオマス、CO2などの安価で豊富な資源から水素や化学品をつくる研究を行っています。

天然物化学イメージ写真

小野寺健一 | 天然物化学

■キーワード
共生微細藻、褐虫藻、天然物化学

■研究紹介
主にサンゴ礁域に生息する褐虫藻を海から分離し、それを人工培養しています。褐虫藻に含まれる我々に有用な成分の発見と利用について研究を行っています。研究成果の産業利用を目指しています。

有機反応化学イメージ写真

金野大助 | 有機反応化学

■キーワード
有機反応、コンピュータシミュレーション

■研究紹介
創薬や機能性材料の創造に有効な新しい化学反応の開発や、反応メカニズムの解析、生体分子の構造解析などを、実験とコンピュータシミュレーションによって研究しています。

海洋生物生化学イメージ写真

久保田賢 | 海洋生物生化学

■キーワード
温帯の造礁性サンゴ、遺伝子、染色体、タンパク質

■研究紹介
黒潮の影響を強く受ける温帯域の高知県沿岸で観察される熱帯・亜熱帯とはひと味異なる豊かな造礁性サンゴの群集を解析しています。水産食品もたまに研究しています。

ゲノム情報科学イメージ写真

櫻井哲也 | ゲノム情報科学

■キーワード
ゲノム、バイオインフォマティクス、遺伝子機能

■研究紹介
当研究室は、植物、藻類、バクテリア等の幅広い生物を研究対象とし、DNA配列をはじめとする大量なデータとコンピュータを駆使し、生物が持つ力の理解を目指しています。

水族遺伝・育種学イメージ写真

關伸吾 |水族遺伝・育種学

■キーワード
魚介類、品種改良、集団遺伝学、河川生態系

■研究紹介
魚介類について保全遺伝学、保全生態学見地から地方品種(在来種)の保全を考え、それらの生理生態学的差異を品種改良に生かしていくための研究を進めています。

微生物学イメージ写真

寺本真紀 | 微生物学

■キーワード
環境浄化、リサイクル、創薬、バイオ燃料

■研究紹介
分子生物学的手法を足掛かりとして、主に深海も含む海の細菌について、基礎から応用まで研究しています。最近は、プラスチック分解菌、薬を作る菌、燃料生産菌などを研究しています。

水圏ウイルス学イメージ写真

長﨑慶三 | 水圏ウイルス学

■キーワード
ウイルス、赤潮、沿岸生態系、生物間相互作用

■研究紹介
海や湖沼で植物プランクトン等が大量に発生して水面が着色する現象を赤潮と呼びます。我々は主に赤潮原因プランクトンに感染するウイルスについて研究しています。

水族生態学イメージ写真

中村洋平 | 水族生態学

■キーワード
魚類生態学、海洋生態学、温暖化、環境保全

■研究紹介
魚類の種数の多さと温暖化による沿岸環境の変化が大きいことで知られる土佐湾を舞台に、魚類の行動・群集生態や、魚類の生息場所の保全・再生に関わる研究を行っています。

分子薬理学イメージ写真

難波卓司 | 分子薬理学

■キーワード
小胞体、ストレス応答、薬理作用、癌

■研究紹介
人の健康寿命が注目される中、細胞の老化に焦点を当て、そのメカニズムを探索。細胞の老化にミトコンドリアが関わることを突き止め、その機能向上の方法を解析しています。

地球化学イメージ写真

西尾嘉朗 | 地球化学

■キーワード
地殻流体、温泉、地震、火山、断層、元素循環

■研究紹介
地殻流体の新しい地球化学ツールであるリチウムの同位体ツールを用いて、前弧域下におけるスラブ起源流体が地震等の地殻変動に関わる影響の解明に取り組んでいます。

海底資源化学イメージ写真

野口拓郎 | 海底資源化学

■キーワード
海底鉱物資源開発、環境影響評価

■研究紹介
熱水鉱床が今まさに萌芽する深海底熱水活動域では、活発な物質循環が起きています。海洋への物質収支と、環境影響を地球化学的手法により解明する研究を行っています。

魚類栄養生理学イメージ写真

深田陽久 |魚類栄養生理学

■キーワード
魚類生理学、ブランド養殖魚、養殖魚用飼料

■研究紹介
養殖魚(ブリ・マダイ)の体の仕組み(食欲、摂餌、消化、成長、代謝)を明らかにすることで、より良い養殖魚用飼料の開発を行っています。

水族栄養学イメージ写真

益本俊郎 | 水族栄養学

■キーワード
魚類養殖、栄養、飼料、消化生理

■研究紹介
魚類の摂餌生態や消化生理ならびに栄養代謝の特徴を調べて、養殖魚の飼育や飼料開発に役立てるとともに、養殖現場における栄養飼料の課題を解決します。

進化生態学イメージ写真

三浦収 | 進化生態学

■キーワード
海岸生物、無脊椎動物、外来種、種分化

■研究紹介
海岸生物の多様性や進化についての研究を行っています。野外観察と遺伝子解析を通して生物多様性を生み出すメカニズムについて迫ります。

同位体地球科学イメージ写真

村山雅史 | 同位体地球科学

■キーワード
海底資源、海洋調査、同位体分析

■研究紹介
研究船に乗って海底資源の海洋調査をおこない、実験室では資源試料の構造解析や同位体分析などの各種解析から、資源形成のメカニズムの解明に向けて取り組んでいます。

水産利用学イメージ写真

森岡克司 | 水産利用学

■キーワード
養殖魚、水産物、品質、肉質、鮮度、コラーゲン

■研究紹介
(1)養殖魚の肉質特性の把握及びその改善方法に関する研究と(2)魚肉タンパク質の機能性(ゲル形成特性)とそれに係わる組織構造に関する研究)などに取り組んでいます。

水圏微生物生態学イメージ写真

山口晴生 | 水圏微生物生態学

■キーワード
微生物、植物プランクトン、赤潮、リン循環

■研究紹介
海洋環境を知る・守る研究に取り組んでいます。有益・有害プランクトンといった微生物たちの"生きざま"をウイルスや栄養塩(リン)の変動と関連づけて解明していきます。

分析化学イメージ写真

山田和彦 | 分析化学

■キーワード
磁気共鳴、NMR、MRI

■研究紹介
核磁気共鳴(NMR)法や磁気イメージング(MRI)法を用いて、分子の三次元立体構造や動的挙動解析など様々な物性解析研究に取り組んでいます。

海洋物理学イメージ写真

寄高博行 | 海洋物理学

■キーワード
海洋表層流、黒潮、漂流

■研究紹介
黒潮をはじめとする海洋の表層流がどこをどう流れているのか、なぜそこを流れているのか、データの海で考えます。


修士論文タイトル

シアノアクリレートナノ粒子による各種魚病細菌に対する抗菌活性/高知県浦ノ内湾の造成カジメ海中林に出現する魚類の群集構造/遺伝子改良によりバイオ燃料を高生産する海産珪藻の創生/高知県野見湾の海産白点病に関する研究/マダイの新規肉質評価手法の開発を目指したコラーゲン合成遺伝子に関する分子生物学的研究/仁淀川における在来アマゴの遺伝的特徴/海産微小珪藻の休眠機構に関する生理・生態学的研究/アオリイカおよびスルメイカの卵膜膨張誘発に関する生化学的考察/ミールワームを利用した開発途上国に適した飼料の開発/マングローブにおけるベンケイガニ類の生態/ブリの脂質代謝に基づく飼料中脂肪酸組成の最適化