高知大学 農林海洋科学部 大学院 総合人間自然科学研究科農林海洋科学専攻

物部キャンパスの防災

"備える物部キャンパス"宣言

枝重圭祐 農林海洋科学部長

 高知県に大きな被害をもたらす南海地震は、南海トラフ及びその周辺の地域における地殻の境界を震源とする南海トラフ地震の一つで、この中には南海地震の他に東南海地震、東海地震などが含まれます。南海地震は、これまでおおむね100年から150年ごとに発生しており、東南海地震や東海地震と同時、または数十時間から数年の時間差で発生したことが知られています。また、発生頻度は極めて低いとされていますが、南海トラフ及びその周辺全体を震源とする東海から九州にかけて甚大な被害を及ぼす最大クラスの地震が起こる可能性もあります。近年では昭和南海地震が1946年に起こりました。地震発生からすでに70年あまりが経過し、南海トラフ沿いの地域が今後30年以内に高さ3メートル以上の津波が来る確率は、四国・近畿・東海を中心とした広い範囲で最も高いランクの26%以上とされ、来るべき大地震や津波への備えは万全でなければなりません。
 高知大学では非常事態発生時の行動マニュアルや地震・津波ハザードマップを作成しており、大学のホームページに掲載しています。また、農林海洋科学部のある南国市の物部キャンパスには南国市の緊急避難所に指定された建物が多くあり、年2回の地震津波避難訓練も実施しています。また、本学では、災害発生時(震度6以上の地震、台風等河川氾濫や土砂崩れ)における、学部学生・大学院生及び教職員の安否確認の方法として、メールを利用した安否確認システムを導入しています。
 このように高知大学および農林海洋科学部では地震や津波に遭遇した場合の準備等は整っています。しかし、地震や津波による緊急避難の後に避難生活を送る避難所は、市町村によって市町村の住民票に登録されている人をもとに準備されることになります。親元に住民票をおいたままの学生が多く見受けられますが、実際に災害に遭遇した場合、その後の住民台帳に基づく「市町村からの重要な通知や問合せ」が届かないなど不利益となる可能性は否定できません。できる限り住民票を居住する市町村に移すようお願いします。

免震構造を持つ非常用電源装置 免震構造を持つ非常用電源装置 (写真キャプション) 構内各所に井戸や給水装置を設置 (写真キャプション) 構内各所に井戸や給水装置を設置