◆医学部附属光線医療センターの中山沢特任助教と井上啓史センター長らの研究成果が、光線技術に関する医学誌「Photodiagnosis and Photodynamic Therapy」に掲載されました

2020年7月16日

 医学部附属光線医療センターの中山沢特任助教と井上啓史センター長(教育研究部医療学系臨床医学部門教授)らは、SBIファーマ株式会社の石塚昌宏氏、東京工業大学の小倉俊一郎氏らとの共同研究により、抗がん剤であるMitomycin Cが5-aminolevulinic acid (5-ALA)を用いた光線力学診断・治療を増強することを発見し、その研究成果がInternational Photodynamic Association(国際光線力学学会)が刊行する「Photodiagnosis and Photodynamic Therapy」(令和2年6月24日付け)に掲載されました。

 本研究チームは以前、休眠がん細胞において5-ALAを添加すると、非休眠のがん細胞以上に、代謝物であるProtoporphyrin IX (PpIX)が蓄積することを突き止めていました(詳細はこちら)。

 今回の研究では、膀胱がんにMitomycin Cを投与し、非休眠がん細胞を休眠がん細胞へ誘導することにより、効率よくPpIX蓄積を促すことができることを新たに見出しました。がん細胞におけるPpIXの代謝経路を明らかにすることにより、光線力学技術の発展が期待され、革新的な腫瘍治療の開発に繋がります。

 詳細はこちらをご参照ください。

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