◆教育研究部総合科学系複合領域研究部門の浦本豪一郎講師が日本堆積学会論文賞を受賞しました

2020年7月22日

 教育研究部総合科学系複合領域研究部門の浦本豪一郎講師(海洋コア総合研究センター所属)が、堆積学の発展に貢献する研究論文を発表したことを評価され、日本堆積学会論文賞を受賞しました。本賞は国内外の研究誌において堆積学に関わる優れた研究論文を発表した学会員を表彰するものです。

 受賞対象の論文は「Significant contribution of subseafloor microparticles to the global manganese budget(訳:深海堆積物から発見された膨大な微小マンガン粒ー地球上のマンガン賦存量に関する新認識)」(Uramoto et al., 2019, Nature Communications, vol. 10, article no. 400)で、外洋域の深海堆積物中に膨大な鉄マンガン酸化物の微粒子(微小マンガン粒)が存在することを発見し(海底下全体で約10の29乗個のオーダー)、その形成プロセスについて新しいモデルを提示すると共に、地球上のマンガン賦存量の認識において、実態が不明だった海底地下のマンガンについて微粒子状態で保持されていることを突き止めた重要な論文で、堆積学のみならず、鉱物学や鉱床学、そして物質循環等に関わる幅広い分野に大きな影響を与えたものと評価されました。

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