◆医学部医学科呼吸器外科学講座の穴山貴嗣病院教授及び廣橋健太郎 (前・助教)らの研究グループの研究成果が英国の学術誌『Journal of International Medical Research』に掲載されました

2021年3月8日

 医学部医学科呼吸器外科学講座の穴山貴嗣病院教授及び廣橋健太郎 (前・助教)らの研究グループの研究成果が英国の学術誌『Journal of International Medical Research』に掲載され、令和3年2月14日に電子版が公開されました。

 

 近年、肺がんに対する手術術式として、標準的な「肺葉切除」よりも狭い範囲を切除する「肺区域切除」が注目を浴びています。肺区域の範囲・境界を正しく描出するために、附属病院における診療では、対象となる肺区域の気管支に蛍光薬剤を注入することで対象の肺区域のみを手術中に光らせる技術を臨床応用しています。この手法は2012年に他施設から発表されましたが、これまで薬剤使用量の最適化について詳細な報告はありませんでした。

 穴山貴嗣病院教授及び廣橋健太郎 (前・助教)らは院内で施行された臨床試験を通じて、事前に撮影された3次元CTから対象肺区域の容量を算出、注入する薬剤量を決定することで、過不足なく均一に切除対象となる肺区域を蛍光描出することのできる条件を見出しました。

 この研究成果により、より正確な肺区域切除手術を提供することを通じて、比較的早期の肺がんの外科治療に、また高齢の患者さんに対する呼吸機能を温存した手術治療に貢献することを目指します。

 本学は引き続き、新規イメージガイドを駆使した低侵襲外科的治療の提供を通じて社会に貢献します。

 

<論文名> Fluorescence visualization of the intersegmental plane by bronchoscopic instillation of indocyanine green into the targeted segmental bronchus: determination of the optimal settings
<和 訳>インドシアニングリーン蛍光薬剤の気管支鏡下区域気管支内注入による肺区域境界の描出: 条件の最適化に関する研究
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