南海トラフ地震防災 一口講座 vol.5

「南海トラフ地震防災 一口講座」 Vol.5
防災士 井上隆志

「揺れと津波だけではない」

 南海トラフ地震の揺れについて高知県内の被害想定は最大震度7となっています。
「揺れ」は大きな揺れが一度とは限りません、
一旦収まったと感じても強弱を繰り返しながら継続する可能性もあります。
「津波」高は最大約34mが想定されています。
津波は震源が海面下にあると海底面の変化が海面までの海水全体を動かし、
大きな波となって陸上へ遡上し時速20~40kmで移動し大きな圧力で構造物をも破壊する威力があります。

 互いに接し支えあっていた土粒子が揺れによりバラバラになる「地盤液状化」も想定されています。
これにより地盤上の建物の沈下、マンホールの浮き上がり、地盤から水や砂の噴出などの可能性があります。
この他の被害として、地盤の隆起と沈下、長期浸水、斜面崩壊などの土砂災害の可能性もあります。
被害想定については「高知県防災マップ」や国・市町村のハザードマップで確認できます。

 地震は私たちの生命や生活、さらには事業活動に大きな影響をもたらします。
地震発生直後から電気、上下水道、情報通信、交通や物流システムなど様々な範囲に影響を及ぼす可能性があります。
日頃から、どのような被害が想定されているかを知り、被害想定を踏まえた防災に取り組んでください。