(1) 入学・進学者受け入れに関する目標
○ 学生受入方針と求める学生像の明確化
・大学院医学系研究科循環機能制御学専攻学生に対しては、修士課程での理系履修を必須条件とする。
・留学生の受け入れに関しては、理系履修を必須条件とする。
・研究生の受け入れに関しては、理系履修を必須条件とする。

○ 教育の達成目標を明確にし、教官と学生で共有する
・学部教育においては、要素の記憶よりも要素から統合的に生体機能を理解できることを達成目標とする。
・大学院教育においては、システム生理学的アプローチを修得することを達成目標とする。
・研修医教育においては、循環動態を定量的に理解できることを達成目標とする。

(2) 教育内容に関する目標
○ 学部教育科目の授業内容に関する目標を明確化
・心筋細胞の機能が説明できる。
・心筋細胞の電気現象と心臓の興奮(刺激)刺激伝導系の機能が説明できる。
・興奮収縮連関が説明できる。
・心周期にともなう血行動態が説明できる。
・心機能曲線と心拍出量の調節機序が説明できる。
・主な臓器の循環調節が説明できる。
・血圧調節の機序が説明できる。

○ 大学院教育の授業内容に関する目標を明確化
・システム生理学の理論が理解できる。
・循環機能の制御理論が理解できる。
・フィードバックシステムの解析方法が理解できる。
・循環制御機構の再建方法が理解できる。

○ 卒後研修医教育の授業内容に関する目標を明確化
・心機能の定量的な評価方法が理解できる。
・前負荷、後負荷の心拍出量に与える影響が理解できる。
・血圧制御機構が理解できる。

(3) 教育方法及び成績評価面での取組に関する目標
○ 開講時に学生に対して、インフォームドコンセントを得る。
○ 授業内容・成績評価法について十分な説明を行い、学生の納得を得る。
○ マルチメディア教材を用いた循環制御学教育を行う。
○ 動機付けを目的とした教育においては、口演よりも実演を重視する。
○ コンピュータシュミレーションにより定量的考察力を育成する。
○ 人体生理学を重視した教育の実践