高知さくらんぼの会

第1回 高知さくらんぼの会 公開講座
ウロストーマ患者会が設立総会
人工ぼうこう 悩み相談を/対処法など意見交換

日 時:平成 20年 9月28日(日) 午前9時30分 〜 午前12時00分
場 所:高知城ホール 2階 高知市丸の内2-1-10

 ウロストーマ(人工ぼうこう)を持つ患者のQOL(生活の質)向上につなげようと、患者会「高知さくらんぼの会」の設立総会がこのほど、高知市丸ノ内二丁目の高知城ホールで開かれた。患者や家族ら約六十人が参加し、医師や看護師、医療ソーシャルワーカーらとウロストーマに関する悩みや疑問、対処法などについて意見交換した。

 ぼうこうがんなど骨盤内の臓器の疾患でぼうこうを摘出した場合、手術で尿路を再建する必要がある。患者はウロストーマ(腹壁に人工的に設けた尿の排せつ口)部分に尿を受ける装具を張り付けるが、尿漏れや皮膚のトラブルなどを抱えることも多く、「悩みを相談したり、同じ患者さん同士で情報交換する場所がなかなかないのが実情」(同会事務局の高知大医学部泌尿器科学教室の井上啓史准教授)だった。

 総会では、井上准教授が「意見交換会を基本に、講演会や装具の展示など患者さんやご家族が希望する企画を実現していく有意義な会として、定期的に開催していきたい」と会の趣旨を説明。

 その後、同医学部附属病院の皮膚・排せつケア認定看護師で同会事務局の岡本節さんが、ウロストーマの種類やストーマ装具を紹介しながら、かぶれや尿漏れ、ヘルニアなどのウロストーマにまつわるトラブルの原因と対処法を説明。「トラブルがあったときは一人で悩まず、医師や看護師に相談した上で、適切な対処方法を決めることが大切」と呼び掛けた。

(平成20年10月10日 高知新聞朝刊より抜粋)

設立総会の様子 (高知城ホール) 第1回講演 (岡本 節さん)

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