各科の一般的、先進的な治療・手術など
先進治療
診療科(部)名 | がん治療センター |
手術・治療名 | 大腸癌の化学療法(FOLFOX6単独療法)における血中5-FU濃度モニタリング情報を用いた5-FU投与量の決定 |
FOLFOX6単独療法 の主体となっている抗がん剤は、「5-FU(5-フルオロウラシル)」という薬剤ですが、この薬の分解に関わる酵素(DPD酵素)の働きには個人差があり、結果として、同じ量の5-FUが投薬されても効き目や副作用に関して個人差が現れると考えられます。
FOLFOX6単独療法 の標準的な投与量は多くの人にとって一定の効き目と安全性をもつようになっていますが、「個人差」が大きくある人には、標準的な投与量を用いても血中5-FU濃度が、時には少なすぎる量となり、結果として十分な効き目が得られない事態となりますし、多すぎる場合には、副作用がでてしまい、化学療法を続けることができなくなることもあり得ます。
この先進医療は、5-FUの投薬を受けている患者さんの血液中の5-FU濃度を調べることによって、その患者さんにとってのより適切な投薬量を決めていこうというものです。
これは、患者さん個人個人に応じた治療ということであって、「個別化治療」と呼ばれる医療のひとつです。