高知大学医学部附属病院 がん治療センター

　当科では、脳神経系の摘出可能な悪性腫瘍に対して、合併症の発生を可能な限り抑えつつ腫瘍を最大限に摘出することを目標に外科的治療を行っています。

　診腫瘍摘出術は一般的には開頭して、腫瘍を取り除くことを意味します。個々の患者様にとて最適と考えられる手術法が選択されます。腫瘍細胞のみを全部摘出し、周囲の神経組織や血管などには障害を残さないようにすることが望まれますが、手術に伴い周囲の正常組織への手術侵襲の恐れがある場合には敢えて腫瘍を部分的に残したりする場合もあります。

　腫瘍摘出手術の際には、手術顕微鏡および手術ナビゲーションシステムを用い、安全かつ確実な操作で腫瘍を除去し、腫瘍の部位によっては電気生理学的モニターリングや神経内視鏡も併用しながら手術を行います。

　さらに腫瘍摘出後、術中に採取した腫瘍組織から病理組織診断を行い、その結果に基づき、放射線治療や化学療法などの適切な補助療法を行っております。