各科の一般的、先進的な治療・手術など
一般的治療
診療科(部)名 | 放射線科 |
手術・治療名 | メタストロン注による骨転移の疼痛緩和治療 |
対象となるがん病名 | 各種がんによる疼痛を伴う骨転移 |
当院では平成20年7月より、メタストロン注(塩化ストロンチウムー89)によるがんの骨転移の疼痛緩和治療を開始しました。
■ メタストロン注(塩化ストロンチウムー89)とは
がんが骨に転移した場合、多くの場合で痛みが生じます。その場合、痛み止めのお薬や放射線などによって痛みを和らげる治療を行いますが、これらの治療によっても充分に痛みを軽減する事が出来ないことがあります。メタストロン注はそのような場合に用いられる、放射線を出す物質(ストロンチウムー89、89Sr)を含んだ注射薬です。すでに42カ国で承認・使用されており、その有用性が高いことが実証されています。外来での投与が可能であり、ご家族など周囲の方々への被爆の心配もありません。
■ メタストロン注による骨転移の疼痛緩和治療の適応となる方
- 疼痛部位に一致して骨シンチグラフィで集積が認められる方。集積が認められない場合は、薬が転移の箇所に集まらないため、この治療の適応となりません。
- 骨髄機能が充分に保たれている方。この治療の副作用として骨髄機能が下がることがあります。治療前の血液検査で、白血球3000/mm²以上、好中球1500/mm²以上、血小板75000/mm²以上、ヘモグロビン9.0g/dl以上ある必要があります。
- その他いくつかの条件がありますので、下記までお気軽にご相談ください。
連絡先(相談窓口)
〒783-8505 高知県南国市岡豊町小蓮
高知大学医学部附属病院放射線科
電話 088-880-2367