がん治療センターとは?
がん治療センターとは

センター長 佐竹 悠良(さたけ ひろなが)

副センター長 木村 智樹(きむら ともき)

副センター長 上月 稔幸(こうづき としゆき)
高知大学医学部附属病院は2006年に「都道府県がん診療連携拠点病院」の指定を受け、その後「がんゲノム医療連携病院」、「小児がん連携病院」にも指定され、高知県内全域のがん患者さんに適切な医療を提供できるよう、体制整備に取り組んでまいりました。
2025年4月に当院がん治療センター長を拝命し、前センター長が築いてこられた体制を更に発展させるべく尽力しております。院内の関連診療科・部門と連携を強化するとともに、「高知がん診療連携協議会」を通じて県内の医療機関や関係職種の皆様とも連携を深め、高知県全体のがん診療の質向上を目指しております。
当センター内には、がん相談支援センター、放射線治療センター、がんゲノム医療センター、外来化学療法センター、irAE対策チームなどが配置されており、がん患者さんに必要な治療や検査、副作用対策を多職種で連携しながら実施しております。
がん治療の発展に伴い、標準治療から先進治療までを適切かつ安全に提供できる体制の構築がますます重要になっております。また大学病院の使命として、新規治療の開発にも注力し、臨床試験や治験などの研究的治療も県内の患者さんに安心して受けていただける環境を整えていくことも私たちの責務と考えております。
特に高知県は高齢化が進み、中山間地域が多いため、治療や検査へのアクセスに関する課題も大きいのが現状です。そのため、医療DX(デジタルトランスフォーメーション)への積極的な取り組みにも力を入れてまいります。
また、県民の皆さまや医療従事者の皆さまへの情報提供・情報発信にも努め、市民公開講座などにも積極的に取り組み、患者さんやご家族が不安なく安心して日々を過ごせるような支援体制の充実も図ってまいります。
高知県内において、どなたでも質の高いがん治療を受けていただけるよう、当センターとしての役割をしっかりと果たしてまいる所存です。皆様からのご意見やご相談を、どうぞお気軽にお寄せいただけますようお願い申し上げます。
高知大学医学部附属病院 がん治療センター
センター長 佐竹 悠良
がん治療センターの業務
(1) 診療科間のがん診療連携の企画・運営
(2) がん化学療法等の実施
(3) 緩和ケアの実施
(4) がんのリハビリテーションの推進
(5) がん予防・診療についての研修及び啓発活動
(6) 次世代がん診療に係る臨床腫瘍学的研究の推進
(7) がん生殖医療ネットワークの構築及びその推進
(8) がん治療成績のとりまとめ及びその公表
診療体制
運営委員会を開催することによって、がん相談支援センター、放射線治療センター、がんゲノム医療センター、外来化学療法センター、irAE対策チームなど、数多くの医師及び医療従事者の活動を一元的に管理し、それぞれの機能が十分発揮されるよう企画・調整を行っています。
特徴と方針
がんに対する標準治療はもちろんのこと、全国の多施設と共同した臨床研究や新薬の開発治験を推進し、新しいがん治療の開発にも取り組んでいます。さらに今後は、患者さんの心のケアも充実させていきたいと思っています。
現在は少人数で運営していますが、優秀なスタッフの育成に力を入れ、充実したセンターづくりをめざしています。
今後も患者さんのがん治療向上のために、職員一同鋭意努力してまいります。