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皮膚、体表粘膜、毛髪、爪に起こるすべての病気を診療します。熟練スタッフによる世界水準の良質できめ細かい治療を提供いたします。
アトピー性皮膚炎をはじめとする湿疹、乾癬、天疱瘡などの水疱症。
膠原病、薬疹、白斑、脱毛症、皮膚腫瘍などの遺伝性皮膚疾患、熱傷。
とびひ、ヘルペス、イボなどの皮膚感染症全般。
教授1名、准教授1名、講師1名、助教3名、特任助教1名、医員11名により診療を行っています。外来は月曜日、水~金曜日まで連日3名の診察医が当たっています。月曜日、金曜日午後にはそれぞれ乾癬外来・アトピー外来、膠原病外来・レーザー治療外来を行っております。入院の患者さんについては、指導医、研修医による複数体制で治療を行っています。週1回教授回診、症例検討会を行い、診断や治療の難しい外来・入院の患者さんの症例については専門医を含めてスタッフ全員で討議、検討を重ねます。
皮膚病は種類が多くまた原因不明のものが多いため、治療も長期にわたる傾向があります。我々は「決して諦めない皮膚科」をモットーにして、患者さんひとりひとりに生じた発疹の起こる病態を明確にするため、徹底した原因精査を行います。臨床に直結する基礎的研究をもとにした先進的な医療を提供することも大学病院皮膚科としての使命と考えます。さらに、地域医療に貢献できるように高知県内の皮膚科診療の中核として病診連携ネットワークをつくり、患者さんを広くサポートいたします。
皮膚疾患すべてに対応いたします。乾癬に対し、専門外来にてより専門性の高い診断、治療を行います。新しい光線療法の他に先進医療として2010年より生物製剤を用いた治療を行っております。また、膠原病では早期発見、早期治療につとめ全身管理を含めた集学的治療で好成績をあげています。自己免疫性水疱症、アトピー性皮膚炎などでもステロイドのみに頼らない、患者さんごとのオーダーメード医療を提供しております。全身照射装置を含む種々の光線治療器を用いて、乾癬、掌蹠膿疱症、湿疹、皮膚そう痒症、白斑、脱毛症、強皮症、サルコイドーシスなどの肉芽腫性疾患などに光線治療を行っております。皮膚癌などの皮膚腫瘍や皮膚潰瘍に対して植皮術や皮弁形成術など整容面も考慮しながら積極的に手術治療を行っております。皮膚悪性腫瘍に対しては手術療法、化学療法、放射線療法などを組み合わせた集学的治療を行うことで実績をあげております。
2012年7月17日より、皮膚科外来受診には紹介状が必要です。
従って、下記の患者さんは外来診療をお受けできません。
・紹介状をお持ちでない初診患者さん
・前回の皮膚科受診より3ヵ月を越えた、予約のない患者さん
本院の外来診療は予約制を導入しております。
初診の方には、待ち時間の短縮や本院と地域の医療機関との連携を推進するため、紹介状をお持ち下さいますようお願いしています。
予約の患者さんや入院患者さんの診療に影響を及ぼさないためにも、上記に当てはまる受診希望の方は、近くの医療機関からの紹介状をお持ちください。
予約をお持ちの方で予約日に受診できなくなった場合は、電話で予約の変更が可能です。
予約日当日17時までに、088-866-5811(病院代表)より予約センターへご連絡ください。
予約切れのまま3ヵ月を越えますと、再度紹介状が必要となります。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
初めて受診される方 (要紹介状) |
○ | × | ○ | × | ○ |
予約のある方 | ○ | × | ○ | ○ | ○ |
予約のない方 (最終受診から3ヶ月以内) |
○ | × | ○ | × | ○ |
2019年4月より火曜日は休診となりました。
木曜日は予約のある患者さん以外は受付,診療できません。
予約のある方も、予約日時以外に受診を希望される場合は、前日17時までに088-866-5811(病院代表)より予約センターへご連絡ください。
初診および最終受診から3ヵ月以上経過して予約のない方は、紹介状をお持ちの上、月・水・金曜日の午前11時までに受付をお願いします。
13時以降の一般外来の予約枠は設けておりません。
※午前の診療は午後1時の予約まで行っています。
時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
午前 | 佐野 栄紀(教授) 中島 英貴(講師) 青木 奈津子(助教) |
中島 喜美子(病院教授) 山本 真有子(学内講師) 木戸 一成(特任助教) |
〔予約〕 佐野 栄紀(教授) 山本 真有子(学内講師) 寺石 美香(助教) |
中島 喜美子(病院教授) 中島 英貴(講師) 青木 奈津子(助教) |
|
午後 | 〔予約〕 佐野 栄紀(教授) 青木 奈津子(助教) |
〔予約〕 中島 喜美子(病院教授) 寺石 美香(助教) 石黒 麻友子(医員) 青山 由貴子(医員) 岡﨑 沙麗(医員) |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
乾癬外来(午後) アトピー外来(午後) |
皮膚膠原病外来(午後) レーザー治療外来(午後) |
発疹部の皮膚の一部を切り取り、顕微鏡で診断や治療効果の確認を行う検査です。
発疹部の皮膚の最上層を採取して、顕微鏡で真菌(皮膚病変の原因となるカビ)の有無を確認する検査です。培養を行うこともあります。
接触物質、薬剤、金属など様々なものに対するアレルギー反応の原因物質を、皮膚に貼布して確認する検査です。
紫外線による光線過敏の有無を確認する検査です。
パッチテスト(主に外来)やプリック・スクラッチテスト、内服誘発試験(主に入院)を行います。
皮膚や皮下組織の病変に対する超音波検査です。
良性のほくろやいぼと悪性腫瘍との鑑別に有用な、侵襲のない検査です。
ステロイド剤、免疫抑制剤、抗アレルギー剤、抗真菌剤などの適切な使用
強皮症、白斑、乾癬、アトピー性皮膚炎に対する光線治療(PUVA、UVA1、ナローバンドUVB、エキシマ)
1.ステロイドパルス療法
2.エンドキサンパルス療法
3.血漿交換療法
4.大量免疫グロブリン静注療法
乾癬は気長く治療を続ける必要がある皮膚疾患です。我々は、きめ細かな外用療法の指導、内服治療(特にシクロスポリン少量1回投与法)、光線療法(narrow band UVB療法、PUVAおよびPUVA-bath療法)、生物学的製剤、メタボリックシンドロームとして乾癬の病態をとらえた上での生活指導、栄養指導などを組み合わせて、それぞれ患者さんの重症度とニーズに合った治療を行っています。
アトピー性皮膚炎は、遺伝的な素因も含んださまざまな原因が重なりあって起こる病気です。現時点では病気そのものを根治させる治療法はないため、症状を良い状態に保つことが治療の目標になります。悪化因子の原因検索と対策、スキンケア、薬物療法を組み合わせて最適な治療法を提供していきます。生物学的製剤(デュピルマブ)の投与も行っています。
膠原病の症状は多彩ですが、皮膚症状が最初に出現することや皮膚症状が主であることがあります。特に全身性エリテマトーデス、全身性強皮症、皮膚筋炎では、皮膚症状が診断の手がかりとなったり、治療の目安となることがあります。我々は、種々の検査および治療によって、早期診断、的確な病勢の判断、治療および膠原病の病勢の良好なコントロールを行っています。