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コラム -医療情報提供-

新型コロナウイルス感染症

新型コロナウイルス感染症は、感染すると主に肺炎を起こし、高齢者など一部の方は重症化して、まれに死に至る病気です。飛沫を介して感染し、感染予防にはワクチンが効果的ですが、変異株が出現するなど、なかなか手ごわい感染症です。

手ごわい理由は、感染期間にあります。発症する、つまり何らかの症状が出る日より2日前から感染力があるのです。もちろん、その時点では無症状です。ですので、症状のあるなしに関わらず、常に感染予防に心がける事が重要です。新型コロナウイルスは、主に私たちが会話する時に口から出る飛沫が、周りの人の口や鼻に入る事により感染が成立しますので、感染予防には、飛沫のやり取りを防ぐ必要があります。

人と会わなければ感染する事もないですが、そうは行きません。人と会うときは、マスクをして、最低でも1mは距離を取り、なるべく短時間で、なるべく少数の人と会うようにして下さい。もちろん、症状があれば人と会わない方がいいです。

マスクに関して重要な事は、飛沫を周りに飛ばさないために、喋る人が着ける事です。飛沫を受ける側の人が着用するより、飛沫を出す側の人が着用する方がより効果的です。あと、材質では不織布をお勧めします。布マスクやウレタンマスクに比べ、飛沫を遮る力が2倍位強く、より効果的です。ただ、マスクはあくまでも飛沫の交換を予防するための物ですので、1人で黙って道を歩く時等は不要です。例えば、手に持って歩き、会話する時だけ着けるようにして下さい。

会食が問題にされますが、飲食をする時は、マスクを外し、相手との距離も近くなり、時間も長くなりがちです。また食事中は口の中の唾液が多くなりますので、飛沫が多く飛びます。さらに、ついつい大声になって多くの飛沫を飛ばしてしまいますので、非常に感染しやすい状況になっています。

少しでも安全に会食する方法としては、アクリル板の設置があります。対面している2人や横並びの2人の口と口の間に設置して、飛沫を交換しないようにするのです。後は、なるべく少人数で、時間も短くし、できれば普段から接していて感染対策について信用できる人とだけ会食する事で、感染リスクを下げられます。

以上のように今回のコロナ対策で私達が学んだ事は、コロナが収まった後でもおそらく毎年流行するインフルエンザの対策や、今後もっと手ごわい感染症が現れた時にもきっと役立つと思います。


◎ 著者プロフィール
氏名:武内 世生(タケウチ セイショウ)
所属:高知大学医学部附属病院 総合診療部
役職:准教授

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