佳木斯（チャムス）大学は、中国黒龍江省佳木斯市にある総合大学です。佳木斯大学は、リハビリテーション医学部、口腔医学部、化学・薬学部など多様な学部があり、また、３つの附属病院があります。看護学部は、佳木斯大学附属第３医院の中にあるリハビリを専門とした康ふく医学院に、1999年看護職を育成するための看護学科として創設され、2008年7月に看護学部となりました。　

　佳木斯大学との交流は、旧高知医科大学時代の1960年10月に交流協定が締結され、その後、口腔外科・薬剤部を中心に教育・研究交流を重ねています。看護学科の教員が佳木斯大学を初めて訪問したのは、2006年8月で、その後2009年8月までに5回の訪問を終えました。　

高知大学から佳木斯大学への訪問概略

第１回訪問 日程 2006年8月3日〜9日　 訪問者 看護学科より吾妻健教授、野村晴香助手と医学科4名 目的 交流開始に向けて、両学科の相互紹介と今後の交流への打ち合わせ 活動と成果 佳木斯大学・リハビリ学院の施設見学、両大学看護学科の概要紹介、中国の文化施設などの視察を行い、今後の交流への道を開くことができた。

附属病院前にて

第２回訪問 日程 2007年9月1日〜6日 訪問者 看護学科より藤田倫子学科長、尾原喜美子教授、川島美保講師と医学科5名 目的 リハビリ学院との交流開始 活動と成果 藤田学科長講演、文化施設の視察をおこなった。今後の両大学の交流活性化に向けての協議を行い、共通認識を得ることができた。。

第３回訪問 日程 2008年7月5日〜11日 訪問者 看護学科より藤田倫子学科長、平瀬節子講師、高橋美美助教と医学科などから10名 目的 過去2回の訪問交流での協議をふまえて、交流にむけた協定を行う。 活動と成果 リハビリ学院との3回の交流に向けた協議と、薬学院や附属医院の訪問、薬用植物の探索などを行った。孟学長との会見において、高知大学医学部看護学科並びに高知大学医学部附属病院薬剤部と、リハビリ学院看護学部との相互交流における協定を交わした。

集合写真

第４回訪問 日程 2008年12月15日〜12月20日 訪問者 看護学科から藤田倫子学科長、坂本雅代教授、齋藤美和講師の3名と、医学科から2名 目的 相互交流の協定によるリハビリ学院の看護教育の向上・発展に資するために、看護学部からの要請である日本の看護についての講演や意見交換を通して紹介するとともに、今後の交流発展に向けた課題を検討する。 活動と成果 3日間の講演（テーマ：看護教育の現状と課題、看護の現状と課題、看護研究の現状と課題）と意見交換を行い、情報交換の段階から交流協定の段階、教育講演の段階へと内容が充実発展してきた。

講演の様子

第５回訪問 日程 2009年8月19日〜8月25日 訪問者 看護学科から坂本雅代教授、片岡万里教授、安川和希助教 目的 看護技術、医療安全、生命を守る看護技術、老年看護学の授業を実施し、看護学教育の向上に寄与すると共に、今後の交流促進に向けて、共同研究や教員受け入れに向けた課題を検討する。 活動と成果 3日間の授業と意見交換、佳木斯大学附属第一医院病院見学などを行った。看護技術や老年看護学について講義を紹介したことにより、日本の看護に関する理解への一助に資することができた。また、今後共同研究をおこなう方向性で共通理解することができた。

講義の様子

佳木斯大学から高知大学看護学科への訪問概略

日程 2008年2月 訪問者 外事処長、李リハビリ医院長、許リハビリ医院副院長、ほか２名 目的 学術交流 活動と成果 中国の看護学教育制度などについての講演、看護学科棟見学、高知大学医学部看護学科教員との懇親会などを行った。高知大学看護学科教員による講義の実施など学術交流の継続を交わした。

看護学科との懇親会