植物を用いて生産された医療タンパク質(グルコセレブロシダーゼ)が実用化に近づいている。 しかし、植物糖鎖は、ヒト糖鎖には見られないα1,3Fucやβ1,2Xylがあり、アレルゲン性が指摘されている。 また、ヒトに見られるβ1,4GalやNeuAcがなく、医療用途を考えると植物の糖鎖のヒト適応型化が期待される。 私達は、植物における糖鎖生物学を理解し、植物糖鎖を改変する技術開発を行っている。 この2つの課題について解説する。
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