海での石油流出事故はよく起こる。昨年起こったメキシコ湾での事故は記憶に新しい。このように海洋に流出した石油は主に細菌によって分解され(食べられ)、海洋環境は浄化される。石油の主な構成成分はアルカンであるが、この石油系アルカンの分解細菌としてAlcanivorax属細菌は有名である。しかし、熱帯海域で石油を分解する細菌については殆ど報告が無かった。そこで、熱帯海域で石油分解に主要に貢献する重要な細菌は誰なのかを、インドネシアに滞在し突き止めた。
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