第 20 回 KSGCセミナーのご案内



  講師:トミーデジタルバイオロジー社
  北爪 美和子 博士



演題:1分子リアルタイムシーケンサー
     PacBio RSの紹介


  日時:平成25年3月26日(火)16:30−
  場所:大学院棟1階セミナー室


 次世代シーケンサーは、その登場から7年が経過し、幅広い研究者に認知される解析装置の一つとなりました。$1,000ゲノム構想の下、米国を中心として非常に多くのベンチャー企業や研究組織が新しいシーケンシング技術の開発競争を繰り広げております。そのような中、2011年4月27日に米国Pacific Biosciences社が従来の次世代シーケンサーとは全く異なる新しい技術を用いた第三世代シーケンサーPacBio RSを発表しました。2011年末からは日本での導入も開始され、従来の次世代シーケンサーと共存しながら活用されることが期待されています。  
 本セミナーではまず始めに、PacBio RSの原理についてご説明します。PacBio RSシーケンサーでは、従来の次世代シーケンサーとは異なり、(1) 1分子リアルタイムシーケンシングによるDNA合成と検出の同時実行、(2) これまでの記録をはるかに上回る“超ロングリード”の実現、(3) PCRによる増幅過程が不要、(4) GC含有量に関わらない均一なシーケンス結果の取得、(5) DNAのメチル化といったエピジェネティクス研究における広汎な塩基修飾の検出、を実現しました。また、PacBio RSにおけるワークフローおよび実際の応用例についてもご紹介させていただきます。これを機会に、PacBio RSシーケンサーのご利用をご検討頂くと共に、皆様のご研究の発展に貢献できましたら幸甚です。




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