筋弛緩剤所在不明の報道についてのお知らせとお詫び


  筋弛緩剤は飲んだり食べたりしても無害です

 現在、本院で所在不明になっている筋弛緩剤につきまして、「食事の中に入ったら大変!」という危惧を複数の方からお寄せいただきました。私どもは警察とも相談の上、記者会見の席でも「口から入っても大丈夫です」ということをお話ししましたが、報道では注射されたときの呼吸停止が強調されたために、みなさまに余分なご心配をおかけしました。この点はどうかご安心ください。 以下に事実経過を記します。

  • 平成19年2月6日以来筋弛緩剤が、所在不明の状況となっております。当日は手術があり、朝手術部において他の薬剤を含め、規定どおり声を出して指差し確認作業を行いました。
  • 手術終了後、使用済み器具等の廃棄物や未使用薬剤の数量確認等を行なったところ、未使用の筋弛緩剤1瓶の所在が確認できない状況となりました。
  • 直ちに、室内及び廃棄物の再確認を行ないました。廃棄物の確認に当たっては、レントゲンを使用するなど細心の注意を払いました。
  • 結果として、確認し得る範囲ではありますが、室内及び廃棄物中に発見できず、また、在庫管理上も遺漏はなかったことから、警察署へ通報するとともに、院内での調査を行っています。
  • 警察による手術室内の実況検分が関係者立会いのもとで行なわれました。
  • 薬剤部での払い出し状況についても、在庫数に異常は認められませんでした。
  • 現時点では総合的に判断すると、何らかの原因で医療廃棄物中に混入し、院内施設での粉砕、無毒化処理を終えている可能性が大きいと考えていますが、引き続き追跡調査等を行なっています。
以上について2月21日に記者会見にて公表いたしました。
今後とも捜索と検証を継続するとともに、安全で良質な医療の提供に努める所存です。
みなさまにはご理解とご協力のほどお願い申し上げます。

            平成19年2月26日

                  高知大学医学部附属病院長
                            倉 本   秋



2007年4月4日 筋弛緩剤の紛失について

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