院内感染の報道につきましてのお知らせとお詫び
当院においては、入院患者さんについて常時、必要に応じた細菌検査を実施しています。感染対策には最新の機器を投入し、現在考えられる限りの対策を講じ、万全を期しております。4月下旬、安全確認のために行っている細菌検査によって、抗生物質の効きにくい緑膿菌の院内感染が発生していることがわかりました。ただちに調査を行いましたところ、ポータブルトイレ洗浄用のスポンジに原因があると考えられました。院外の専門家による評価も受け、上記伝播ルートで院内感染が発生したとすることが妥当であるとの結論に至りました。
感染された患者さん、ご家族に対しましては、事実をご説明し、謝罪させていただきました。万全を期したつもりではありましたが、みなさまにもご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。
今回の調査で判明しました伝播ルートは、これまで指摘されていなかったものです。このため、この事実を公表することが、他の医療機関における同様の感染防止に資する、すなわち同じ原因の感染から多くの患者さんを守れるものと判断し、感染した患者さん、ご家族には二重のご負担をおかけしますが、公表のご了承をいただき、5月10日記者会見にて公表いたしました。もちろん本院では、適切な改善策をとって、このルートによる感染が起きない方策をすでに講じております。
当院といたしましては、今後ともなお一層、院内感染対策をはじめ安全で良質な医療の提供に努めてまいる所存です。みなさまにはご理解とご協力のほどお願い申し上げます。
平成18年5月10日
高知大学医学部附属病院長
倉 本
秋
一般の方へ この件につきましてなにかご質問がございましたら 医療サービス課にご連絡お問い合わせください。 医療関係者の方へ 改善策の詳細につきましては 総合診療部上原良雄、または感染管理認定看護師有瀬 和美までお問い合わせください。 いずれも代表 088-866-5811へお願いします。 |