心臓血管外科

受け入れ可能診療科

心臓血管外科診療と女性医師について

心臓血管外科は、心臓や血管を主に扱う循環器疾患治療の最後の砦です。緊急手術が多く、迅速かつ的確な判断を求められる緊張感のある職場に、やる気のある女性医師の存在は不可欠です。

診療科長の三浦は留学中ドイツで、実力と見識のある多くの女性心臓外科医と仕事をしてきました。男性医師と比べて、術後管理は緻密で、手術技量や患者対応能力、そして研究業務でも全くひけを取りません。伝統的に日本はまだまだ女性外科医が少ないですが、女性医師活躍の場が心臓外科領域にもたくさんあります。そして心臓外科治療の楽しさを知ってもらいたいと常日頃考えてきました。男女偏りのない診療体制の構築により、互いの意見を自由に交換し合える風通しのよい持続可能な発展を続けられる職場に繋がると信じています。

昨今の働き方改革を機に、当科ではワークライフバランスを重視する職場環境整備に努めています。結婚や出産、子育てなどを諦めることのない、人それぞれのキャリアライフ形成に寄り添い、無理のない勤務形態を応援します。例えば、妊娠~出産~子育て等の一定期間を臨床医ではなく、研究や教育業務に専念することにより勤務時間の調整も容易となりますし、その後再び臨床医へ復帰することも可能なので、キャリアダウンについての懸念は少ないのではないでしょうか。

高知大学は女性の割合が4割を占めます。心臓血管外科領域にも繊細で美意識の高い女性医師が活躍できる場が多くありますので、是非 「高知の女性心臓血管外科医」としてキャリアアップを図ってみませんか。

心臓血管外科での診療経験がキャリア形成に役立つこと

  1. 当院での研修・修練により、外科専門医、心臓血管外科専門医、循環器専門医および脈管専門医資格を取得できる知識と技術を身につけます。心臓血管外科治療は外科の中でもいわゆる「腫瘍外科」と大きく治療コンセプトが異なります。特に心臓外科領域は「機能再建外科」の最たる外科領域となります。自分の手で再建した機能改善を、検査機器による評価だけでなく患者さんに実感してもらうことで、次の診療への自信と更なる意欲が湧いてきます。
  2. 救急疾患の中でも特に緊急手術が必要となる可能性が高いのが心臓血管外科領域の特徴です。勝負が早い緊急大動脈症候群や急性冠症候群などの診断から治療適応の判断、そして術後管理までの流れを通して、一人の患者さんが困難な緊急疾患の治療から回復し、退院後、社会復帰して再び外来に来られるようになるまでの経過を学ぶことで、「病気を診ずして病人を診よ」という言葉のとおり、病に苦しむ人に向き合い、その人そのものを診ることの大切さを学んでゆきます。
  3. 循環器疾患に強くなると、大抵の病気を合併した患者の術後管理に自信が付きます。自信が付くと更にチャレンジをしたいという意欲が生まれます。上級医はこれをしっかりと受け止め、意欲と能力に合った知識と技術の習得機会を用意しています。
  4. 外科的末梢動脈形成や動脈再建、カテーテルによる血管治療(EVT : Endo Vasucular Treatment)の他、下肢静脈瘤手術やペースメーカー植込み術など多岐にわたる循環器疾患治療医を養成し、何処でも独り立ちも出来るような普遍的な手術手技習得と診療経験を積むことができます。
    ※当院は下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術実施基準における認定施設であり、実施医・指導医の資格の取得も可能です。

事務連絡先

担当    : 土居 鈴美

電話    : 088-880-2375

ファックス : 088-880-2376

メール   : im32★kochi-u.ac.jp

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