オホーツク海における古海洋学

 オホーツク海は,世界で最も低緯度に位置する季節海氷(流氷)が存在する海です.また,おほーつく海の北西部陸棚域で海氷が形成されることから,高塩分水(ブライン)が生成され,それらが中層水の起源として大きく寄与していると考えられています.

●表層堆積物を用いたオホーツク海におけるバイオマーカーの空間分布

●オホーツク海南西部における有孔虫化石の炭素・酸素同位体比の高分解能解析 <IMAGES MD01-2412コア>

 右の写真は,フランスの調査船マリオン・デフレンヌ号による2001年航海の際に,オホーツク海知床沖から採取された長尺コア(約58m)を船上に回収する場面です.このコアを使って,およそ11万年前以降のオホーツク海の環境変動を復元する共同研究が進行中です.