ドイツ北部
ブレーメン(Bremen)
「ブレーメンの音楽隊」で日本では有名なブレーメン。実はヨーロッパよりも日本での認知度が高いらしく、日本語の絵本を売っています。 そしてBecksビールの工場。 Becksビールはさまざまな国で売っていますね。そういえばよくわからずにロンドンで飲んだ記憶が... ビール生産が盛んな国なので、なんと値段は水と変わらず。どうせBecks飲むなら、Hakke Beckという地ビールのほうが断然おいしいのでお試しを。Dunkelsも飲んだけど、やっぱりミュンヘンのがおいしいですね。
ブレーメンといえばHACHEZのチョコレートというひともいるのではないでしょうか? たしかに日本人好みの味でおいしいですね。 市の中心部にお店がありますが、いつも混んでます。
実は欧州最大のコーヒー豆の水揚港なんだそうです。やっぱりカフェにも一度は足を運んでみましょう。ハンザ同盟の中心都市として、一都市だけで州になっています(正確にはブレーマーハーフェンと合わせて)。
11月初めとはいえすでに東京の真冬の気温で、天候も量は少ないが雨が降る日が多く、ちょっと憂鬱になりやすい季節でした。
ブレーメン中央駅南出出口
トラムやバスのターミナルがある南側出口は当然活気にあふれています。ブレーメン空港にもトラム一本で行くことができて大変に便利(ターミナルは写真の右手にあります)。ドイツの空港はどれも市街地とのアクセスが良くてほんとうに快適です。今回の滞在ホテルは南出口目の前のMercureホテルでしたが、フロントの女性も大概して親切で、また泊まりたいホテルです。



歩行者天国の入り口 豚飼い像(左)ブレーメンの音楽隊像(中)と中央広場を南から北へ望む(右)右半分が旧市庁舎
中央駅南口から徒歩で10分ほど行ったところが市の中心部。途中からは豚飼い像を目印に歩行者専用道になります。 ブレーメンの音楽隊像は旧市庁舎の北西脇にひっそり建っています。 旧市庁舎の反対側には知る人ぞ知るNEPTUNEとTRITONの像があります。
ブレーメンの古い町並み
中央広場からさらに南へ歩くと、細い路地になって、古い町並みが保存された地域になります。
ウェザー川に架かる橋より東西の景色を撮影
左側の写真川岸左奥にある白い細長い建物がBecksビール工場。 逆景の東側には、川の北岸沿いにNiceなレストラン・バーが並ぶ。その奥が市の中心部です。
ブレーメンには下に書いているアントワープからブリュッセル、ケルンを経由して一日かけて電車で移動しました。途中のブリュッセルからケルンまではThalysと呼ばれるTGVに乗りました。フランス版の新幹線ですが、乗り心地、座り心地、使い勝手のどれも日本の新幹線のほうが断然いいですね。ケルンでは駅前にそびえ立つ大聖堂を見ながら地ビールケルシュを飲みたかったのですが、なにせ背中に30キロの赤いザックを背負っていたもので、断念しました。機会があったら次回こそは。
ケルンではドイツ特急に乗換えだったのですが、不幸にも喫煙席しか席が空いておらず、二時間ちょっと煙の中で健康被害に耐えるはめに。この敗因は、1.ドイツの特急には自由席と指定席の車両ごとの区別が無く、途中に入る予約で適宜自由席が指定席に変わっていく。 2.日本とは違い、来る電車が始発なのか途中停車なのかわからないうえに、事前に並んでいても誰も順番に列を作らない、といったことが挙げられます。これも体験しなきゃわからないもんね。わざわざ禁煙席に座って、タバコを吸うためだけに喫煙席に来るおばさんもいるし、一人で四つも席を取ってゲームしている兄ちゃんはいるし、日本と変わりません。そういえば、ひとつの車両中に仕切りを隔てて禁煙席と喫煙席が設けられていたのは、ドイツらしくないなあと思いました。
そうそう、ブレーメンではたまたま地下鉄サリン事件のドキュメントを吹き替えでやっていました。そのときは村上春樹のアンダーグラウンドをちょうど読んでいたので、よく覚えています。
ベルギー北部(オランダ語圏)
アントワープ(Antwerpen)
世界のダイヤモンド原石の大半がここアントワープに持ち込まれ、加工される。じつはニューヨークに次ぐユダヤ人の人口を抱えている。やはりベルギーといえば美食の国。時間が無かったのでほとんど味わえませんでしたが、チョコレートとワッフルはなんとか食べました。そうそう、ビールも忘れてはなりません。白ビールもおいしいけど、さくらんぼやきいちごでつくったビールのKriekもおいしい。ここアントワープは「フランダースの犬」の舞台です。イギリスの作家がこの地を旅したときの記憶を元に書いたものだそうですが、地元の人はほとんど知りません。それに最後は天に召されてしまいますからね。
駅を降りてまず目につくのはアントワープの駅舎で、すごく古くからあるものだそうです。たしかに趣のある建物でした。
大聖堂
旧市庁舎前広場に建つアントワープ像(手を投げるの意味)と、広場を別角度から撮影したこの地域に典型的な建物群
ここでは欧州標準局に勤めるクリスに簡単に案内してもらい、日本語でですがここで感謝したいと思います。彼はつくばに二年間住んでいたことがあるのですが、非常に日本びいきです。
小雨の降るあいにくの天気のなか、彼にはベルギーワッフル、ベルギーチョコレート、そしてムール貝のレストランを案内してもらって、一緒に食べました。宮崎駿、北野武の映画が大好きなフランス人です。ムール貝のムールってフランス語なんですよね、英語ではMusselsと言います。なぜフランス語が日本に輸入されたかは二人の疑問。手作りチョコ屋さんの住所探さなきゃ。
モル(Mol)
ついでに欧州標準局近くに一泊したMolについても紹介します。Antwerpenから一時間ほど東に電車で走ったところにあります。駅舎が非常に味わい深いのですが、隣に現在現代建築の駅舎を建設中。もう少しで退役ですね。ここから標準局は結構遠いので、もう一人の友人のエマに車で送迎してもらいました。感謝。
レンガ造りのMol駅