ハンガリー(Hungary)

ブダペスト(Budapest)


今回は日本学術振興会の海外国際学会等派遣事業で、こちらにこさせていただきました。
世界遺産のこの街は、街を北から南へ流れるドナウ川を挟んでブダ地区とペスト地区に分かれます。
ブダ地区(西岸地区)は丘陵地で、ペスト地区はほぼ平坦な印象です。
そのブダ地区の川沿い小高い丘の上に王宮がそびえています。
街自体が、歩いて回れるほど非常にコンパクトな印象です。
こちらは王宮に繋がる、有名なくさり橋。


今回もルフトハンザドイツ航空を乗り継ぎ、ブダペストの玄関空港ヘリテジ空港へ。
市街地の南東約20キロに位置している大変小さい空港です。
空港からの移動手段はエアポートバスが主です。バスと地下鉄を乗り継ぐのも可能ですが、 実際にはこれが唯一の手段でしょう。
ホテルまで送迎してくれるのは非常にありがたいですが、なにせ雪の国ですから、 この手段では所要時間は交通事情に左右されるので、余裕が必要です。
普通は30分程度で市街地まで出れます。しかしやはり運転が荒く、ひやひやします。

道を走る車は西欧の車がほとんどで、トラバントなんてほぼ走っていません。
共産主義国とは思えないほど近代化しています。
日本車ではダントツでスズキの車とバイクが多いです。たぶん工場かなにかがあるのでしょう。
当然ですが、融雪剤のせいで車は真っ白、やっぱり冬はすべりそうです。こちらにいる間の最高気温予想は-4度から+1度ぐらいでした。ははは。
信号ははっきりいって自動車優先で、歩行者は急いで渡らなければいけません。星条旗の国みたいです。片方が赤になった瞬間にもう片方が青になるので、日本の感覚で歩いていると轢かれます。

公共交通網も、地下鉄、トラム、バスと非常によく発達していますが、 ルールが複雑でわかりにくいのです。結局私は地下鉄しか利用しませんでした。
一般に、利用可能時間が限られているし(たとえば30分)、間違って逆方向に乗っても 反対側に戻れないなど、不便な点が多いです。
それでも値段は約80円ですから、もちろん日本と比べれば安いです。ただ、共産主義時代にはその値段の100分の1だといいますから、すごいインフレですね。
地下鉄チケットの自動販売機は不便なものばかり。正しく買えないものやコインしか使えないもの、ほとんど意味がありません。日本の自動販売機の質の高さを実感。
ハンガリーといえば温泉という人もいるのではないでしょうか。
今回学会が紹介してくれた宿の一つは有名な温泉宿で、学会会場へのアクセスも近く、 少々高くても当然そこを予約しました。Gellert温泉といいます。
お風呂は朝6時から夕方まで利用できますが、朝の6時から地元の人が厚着をして風呂に入りに来る姿には感心しました。早朝の推定気温は-10度ぐらいです。
温泉は石灰分が多いのか、メガネについて乾くと白くなります。そういえば鍾乳洞がいくつかこの街にはありますね。

例のごとくスーパーをよく利用しますが、西欧諸国と違うところは、朝早くから営業しており、また日曜日も普通に開いているところです。たとえばSPARは朝6時半から夜まで営業しています。学会会場の隣は中央市場だったのですが、これも日曜日も営業していますし、夕方まで開いています。
そういえば機内食にうなぎがでました ドイツの鉄道についても少し記述を加えたいと思います