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1. エンジンドリルによる掘削 溶岩が冷えて固まったあとに二次的な傾動などを受けていない露頭を探します. チェーンソーを改造して先端に1インチ径のダイアモンドビットを取り付けたエンジンドリルを用いて, 露頭表面に深さ5〜10cm程度の穴をあけます.ビットは高速回転して摩擦熱を発生するので, つねにタンクから冷却水を流しながら作業を行います. |
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2. 番号付け 採取予定の古地磁気コア試料の本数分の穴を開け終わったら, ペイントマーカー等で各穴の表面に番号を記します.番号を記さないと, あとでせっかく苦労して開けた穴の場所を見落としてしまう可能性があります. |
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3. 方位付け作業 各穴にオリエンテータという器具を差し込みます. この器具の差し込み部(円筒部)には線状のスリットがあり,穴の内側面に線を記すことが可能です. 線を記したあと,この器具に取り付けたブラントンコンパスを用いて 磁北および水平面とこの線の相対的位置を計測・記録します. 溶岩の磁化が強い場合にはコンパスの磁針が影響を受けるため, 鏡を用いて太陽光により地理的北との相対的位置を計測します. |
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4. コア試料の採取 オリエンテータによる方位付け作業が終了したら,各穴からコア試料を採取します. |
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5. 採取したコア試料 採取したコア試料は,このように箱にしまいます.円筒方向に見えている赤線は, オリエンテータによる方位付けの基準線です. 冷却水により表面が濡れているため,乾燥させます. |