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取組事例テーマ

極端気象を監視する小型気象レーダーネットワーク

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レーダーネットワークによる降雨情報
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線状降水帯の気流構造
取組概要

 高知県は時間雨量30mmを超える短時間強雨が頻発する日本屈指の豪雨地域であり、竜巻などの突風も多発する地域として知られている。これら大雨や突風現象を監視するシステムとして小型二重偏波レーダー6台により構成されるレーダーネットワークを構築し、2018年秋から6台で常時観測を継続している。二重偏波レーダーは雨粒や雪、あられなど降水粒子の性状も判別可能であり、降雨量の観測精度が極めて高い。また、複雑地形の高知県においても複数台のレーダーにより地形遮蔽や降雨減衰の影響を最大限補完することが可能である。気象庁の観測が高度2kmで5分毎であるのに対し、本ネットワークはより地上に近い高度1kmで1分毎の高頻度でデータを表示し、急速に発達して竜巻をもたらす積乱雲や、積乱雲が組織化して線状降水帯に変化する様子を克明に捉えることができる。

今後の展開

 線状降水帯の解明は国家プロジェクトとなっており、本学も気象庁と連携してレーダー解析を進める予定である。また、氾濫解析とのデータ連携も進めていく。

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