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取組事例テーマ

沈み込みプレート境界地震発生メカニズムの解明 沈み込みプレート境界の不均質性とスロー地震から巨大地震までの多様なすべりとの関係

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紀伊半島沖南海トラフにおける沈み込みプレート境界上のすべりやすさ分布
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日向灘沖の沈み込む海山とスロー地震の分布 (Nakata et al., 2021)
取組概要

 太平洋を4万キロに及び取り囲んでいる沈み込みプレート境界は、地球上の地震エネルギーの90%を解放していると言われています。高知県は太平洋に面し、南海トラフ巨大地震の被害を大きく受けることが予想されている地域の一つです。

 観測技術の進歩によって、沈み込みプレート境界では巨大地震だけでなくゆっくりした地震(スロー地震)が頻繁に起こっていることが分かってきました。多様な地震をどのように引き起こすのかを理解することは、巨大地震の予兆を捉える鍵となる可能性があります。一つの仮説として、沈み込みプレート境界の不均質な振る舞いが、この多様なすべりを起こすメカニズムと考えられています。本研究では、プレート境界の形状による力の不均質な分布とスロー地震の分布の関係を明らかにし、Hashimoto et al., 2022, Scientific Reportsに公表しました。

今後の展開

 宮崎沖日向灘の海山沈み込みとスロー地震の関係を理解するために、国際海洋掘削計画の実施を目指します。紀伊半島沖南海トラフと同様にプレートの形状がスロー地震に影響していると考えられています。

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