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取組事例テーマ

海面養殖漁場における白点病発生予測システムの確立・実用化に関する研究

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白点病被害で大量死したカンパチ
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養殖現場における海水試料採水の様子
取組概要

 西日本各地の海面養殖漁場で生産される我が国の主要養殖魚種は、有効対策のない白点虫による白点病の被害に悩まされ、発生リスクの高い漁場ほど養殖生産の地域格差が生じており、養殖業者の経営を強く圧迫している。そこで、カンパチ養殖発祥で知名度が高い高知県野見湾を白点病リスク管理のモデル漁場に選定して、地元の漁業協同組合との連携のもと、現場海域に分布する白点虫を指標にした白点病発生予測システムを確立・機能させる取り組みを進めている。将来的には、養殖業者の経費負担の少ない養殖生簀避難を的確に導き、本虫の生活環遮断による防除から発生リスク管理体制を整え、病気の蔓延と魚の大量死を未然防止することが可能となり、(1)西日本各地の水産基盤となる海面養殖漁場での安定した経営体の維持発展、(2)養殖魚の品質確保、安定生産、ブランド創出の地域格差の是正、(3)養殖ラベル認証を受けた生産上位魚種の国民への安定供給等が大いに期待される。

今後の展開

 独自開発した海水の白点虫を検出するシステムを用いて、白点病被害を回避する生簀避難のための虫体数の基準を検討する。

担当者
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