取組事例

SDGs Activities

ホーム > 取り組み事例集一覧 > 取組事例:農作物残差の有効利用方法の開発

SDGs取組事例集一覧

取組事例テーマ

農作物残差の有効利用方法の開発

%E5%9B%B3%EF%BC%91%20Lu%E6%A7%8B%E9%80%A0.jpg
図1.ピーマン葉に存在するフラボノイド
%E5%9B%B3%EF%BC%92%20Lu%E7%A0%B4%E9%AA%A8%E7%B4%B0%E8%83%9E%E5%88%86%E5%8C%96%E6%8A%91%E5%88%B6.jpg
図2.ルテオリン類の破骨細胞分化抑制活性(赤く染色されているのは破骨細胞で骨上で正常(b)に分化している一方、ルテオリンを処理すると分化細胞数が減少する(d), (e))
取組概要

 農作物の栽培時に害虫が発生すると農薬の散布が行われていますが、消費者に嫌われることなどから代替技術が求められています。研究室では高知県の代表作物であるピーマンに着目しました。ピーマンはトウガラシの変種で辛味がありませんが、トウガラシ同様に害虫に対して抵抗性があります。その原因を探るとピーマンにはフラボノイド配糖体(図1)が多量に存在し害虫の食害から身を守っていました。一般農薬の使用に替えて、これを使用すれば消費者に受け入れられやすくなります(SDSs2,15)。そこでピーマンからこのフラボノイドを製造する技術開発を行い、特許を取得しました。さらに、このフラボノイドは収穫後には廃棄する葉から大量に製造することができ廃棄物の有効利用につながることが分かりました(SDGs12)。

今後の展開

 今後は具体的な商品や防除技術の開発が必要となります。一方でこのフラボノイドは花粉症や骨粗鬆症の予防や症状軽減に効果がある事が判ってきましました(図2)。そのため医薬品としての利用も期待できます。

担当者
ホームページ
up矢印