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取組事例テーマ

迅速かつ高感度・高選択的な病原菌検出法の開発 ― 病原菌汚染の “見える化”に向けて ―

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検出薬の模式図(左)と細菌と検出薬の混合後の電子顕微鏡図(右):検出薬が黄色ブドウ球菌(標的)の表面にびっしり結合している様子が観察されています.
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検体と検出薬を混合後の暗視野顕微鏡像:検出薬が結合した黄色ブドウ球菌(標的)は,強力な散乱光を発するようになり,標的ではない細菌(大腸菌)から容易に区別できます.
取組概要

 抗菌薬は,感染症に有効な薬剤として人・動物・水産医薬品,家畜飼料添加物として汎用されていますが,抗菌薬が効かない耐性菌が世界的に蔓延しつつあり,健康かつ安全・安心な未来社会実現(「食」・「医療」の安全確保)の脅威になっています.

 色素や貴金属などの『色材』に着目し,「光らせる」,「色づける」など眼に見えない細菌の可視化技術(「見える化」技術)を開発しています.特に色素や貴金属をナノメール(10億分の1メートル)サイズに超微粒子化することによって,可視化能力を飛躍的に向上させる高感度化技術やバクテリオファージと呼ばれる細菌にのみ感染するウイルスを利用し,特定の細菌のみを可視化する検出技術を開発しました.

今後の展開

 多くの人が住み慣れた地域で安全・安心な生活を継続し,尊厳をもって人生の最後を迎えたいと思っています.地域・在宅医療の充実には,有意義な在宅臨床検査の実施が不可欠であり,臨床現場において病原性細菌の即時検査を可能にするPOCT(Point of Care Testing)キットおよびPOCT装置の開発をめざしています.

担当者
パートナーシップ
岡山大学との共同研究チームによる取組み
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