先進医療の推進について

採取された血液などの試料や診断及び治療を通じて得られた情報を用いた研究に関するお願い

当院では、病気の経過や原因を明らかにし、治療方法を改善するために臨床研究が行われています。 臨床研究を行う場合は、患者さんの同意を得たうえで行うことが原則ですが、厚生労働省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」では、 過去の日常診療で得られた患者さんの情報*1や手術時に採取された試料*2等を用いた臨床研究について、同意を頂くことができない時の特例を定めています。(下記に記載)
当院では特例に該当する臨床研究について、「公開しなければならない臨床研究」で公開をし、臨床研究に関する説明と同意取得を省略させていただいております。 個人情報の扱いには十分に注意を払っておりますが、ご自身の試料・情報等のご提供を拒否される方は、「公開しなければならない臨床研究」に各診療科の研究ごとに連絡先等を記載しておりますので遠慮なくお申し出て下さい。
なお、総合同意書等に、「診療情報等の利用に協力しない」と既に意思表示をされている方については臨床研究への利用はいたしません。

◆ 情報 *1:日常受けられる診療の病歴やレントゲン・模型等の画像、検査値等
◆ 試料 *2:診断に必要な検査や手術終了後に残った血液や組織等


「同意を頂くことができない特例」
以下にあてはまる場合は、高知大学医学部倫理委員会で承認を得て、組織の代表者等(医学部長)の許可を受けた時に限り、それらの試料・情報等を臨床研究に利用させていただきます。


@ 当該試料等の情報が患者さん個人を特定できないように匿名化されている場合

A 試料等の採取時に当該臨床研究への利用の可能性があると合理的に認められるような同意を受けており、当該臨床研究の実施について試料等の利用目的を含む情報を患者さん等に通知し、又は公開している場合

B 試料等取得時に同意を受けていない場合には、当該臨床研究の実施について試料等の利用目的を含む情報を患者さん等にお知らせ、又は公開していることに加え、患者さん等が試料等の利用を拒否できる機会を保障し、さらに、社会的に重要性の高い研究に活用する必要がある場合