カリキュラムの特徴

自然環境学実習と自然環境学実験が本領域の特徴的な授業です!

 実習では海から山までいろいろな場所に出かけます。植物・昆虫・海洋生物など、様々な生物に触れて、生物の生き方を知るとともに、調査や研究のための技術を学びます。また室戸もしくは嶺北フィールドでの泊まりの実習もあります!

観察だけではありません。演習林の山地や河川では気象観測を行います。また、室内では遺伝子解析や化学分析の実験も行います。このように様々な自然(気圏・地圏・水圏)の環境(無機要因)と生物との相互関係を物理学・化学・地学・生物学の「目」(=知識・技術)で眺める能力を身につけます。

 さらに、人間が手を加えてコントロールしている環境である農耕地や人工林についても学習します。実習ではナス、ピーマン、トマト、インゲンマメ、トウモロコシなどを栽培します。

 農産物は水をやらないと枯れてしまいますし、雑草を抜かないと弱ってしまいます。また、やっと実ったと思っても、無農薬栽培をしているので、収穫より先に害虫に加害されてしまうこともしばしばあります。また、農業気象学の実習では、高知の寒暖の激しい天候や豪雨といった環境条件が農地に与える影響も体験します。こうして、作物の生産には思っている以上に手間がかかることを学生達は日々を実感しています。

 授業や実習を通じて、自然と人との関わり合いを体験し、次の世代に伝えられる人材を育成することが我々の目標です。

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