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センター長のごあいさつ


防災推進センター
センター長
笹原克夫

 阪神・淡路大震災(1995年兵庫県南部地震,Mw6.9)から22年,そして東日本大震災(2011年東北地方太平洋沖地震,Mw9.0)から6年を迎えました。兵庫県南部地震では震度7の地震動の脅威を,東北地方太平洋沖地震では津波の脅威を再認識することになりました。近い将来に発生するとされている南海トラフを震源域とする地震(M8~M9クラス)では,高知県は強烈な揺れと津波に襲われることが歴史記録からも明らかです。また日本では地震だけでなく,例えば平成29年九州北部豪雨による激甚な災害などの,風水害も毎年多発しています。高知県でも,被害はそれほど大きくないものの,平成26年8月の台風12号および11号によって,大豊町で2,000mmを超える雨が降り,地すべりが多発しました。地震や風水害などの,時間や空間スケールの異なる多様な自然災害への備えが必要です。
 高知大学には,防災・減災に関わる様々な研究分野で研究・教育活動を行っている研究者がいます。これら研究者相互の連携を強化し,地域の防災・減災さらには諸外国の防災・減災に貢献することを目指して,高知大学防災推進センターは,咋年2月1日に本学の学内組織として設置されました。防災推進センターは,防災・減災科学技術分野,災害医療分野,危機管理分野,地域社会・国際連携分野の4つの分野からなります。これら各分野が相互に連携して,防災・減災に関わる課題にチャレンジしてゆきます。災害の起きる怖い高知県ではなく,『災害が起きても大丈夫な高知県』となるために,学内外の関係組織や県民の皆様と協働した活動を展開し,活動を通して災害に強い次世代の人材を育成することこそが防災・減災のための最大のチャレンジであるとも言えます。

 今後,高知大学防災推進センターが中心となり実施してゆく研究・教育活動を支援していただきますようお願いいたします。

平成29年4月1日

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