浅川日記・ボジョルノ・ニーノ(1月29-31日:再びグラード編)

公開日 2012年1月29日

ボンジョ~ルノ

ゼミメンバーというか、パオラ先生の授業メンバーとの合宿が始まりました。久しぶりにナーバスになっています。

今まで、合宿の参加者は会ったことある人かと思っていたのですが、まさかの授業のメンバーで、知らない人ばかり。パオラ先生は特別に僕を扱うわけはないので、みんなと一緒に行動。寝食ともに知らない人との3泊4日、ということなんですー\(~o~)/

まあ何がつらいかというとやっぱり言葉の壁。向こうはイタリア語、こちらは日本語ですから、英語を使って話すのが大変難しいんです。お互い遠慮してしまいます。

さてさて朝パオラ先生とバスで空港へ。アルゲーロ空港を出発しトレビーゾ空港へ。ライアンエアーで飛びました。また爆睡してしまいました。あの宝くじ買いたいな~。こんなんで飛行機好きなんて言っていいのでしょうか?反省です。最近乗る飛行機が半端なく揺れる。季節的なものなのでしょうか。けっこう酔います。

寝てたらあっという間にトレビーゾ空港に到着&集合!授業のメンバーはみんなで25人くらいいるのですが、そこからはバスを使いみんなでグラードに向かいました。はじめは緊張していて、行きのバスはほとんどみんなと話すことが出来なかったのですが、途中でジャンマリオ(21歳)が話しかけてきてくれました。それからはみんなとも少しずつ打ち解けられるようになってきました。

足達君には申し訳ないけど、Yes, she does.事件ぐらい衝撃を受ける英語をマリオから聞きましたよ。

I to see?

今まで僕(浅川)を見たことなかったけど、って聞きたかったらしいのですが、まさかの・・・。まあ意味が分かれば問題ないんだけど、正直聞きなおして、他の友達にイタリア語を通訳してもらってやっとわかったくらいでした。イタリアはヨーロッパだからって、みんなが英語を話せるわけではないし、日本人も意外と英語が母国語でない人とならいけるんじゃないかなーと思います。でも言葉が話せるとか話せないとかは正直どうでもよくて、そうやって話しかけてきてくれること自体が嬉しいんですよね。僕は彼のことをすごく信頼しているし、彼は今はめっちゃ僕に親しくしてくれています。

でも、頑張って話しかけても意味を分かってもらえないことも多いのですが、それでもコミュニケーションをとってくれることに本当に感謝しています。英語って外国の人とコミュニケーションをとるツール。嫌々、中高時代に英語の文法と単語を覚えたけど、それじゃあ英語のこの素晴らしさって分からなかったです。今はもっともっと勉強したいと思うようになりました。というか受験に必要なので、というか浅川の将来には必須なので勉強しなおします。

さて話は変わりますが、イタリア人ってホントに絡みやすい特性を持った方たちだと思う。本当にいつも助けられるー。

言葉の壁はあるけど、イタリアに留学することが出来てよかったと今は感じています。帰りの飛行機の機内ではメンバーたちと、歌いながらダンシング。「ニノー♪ニノー♪」っていつも歌いながら話しかけてきてくれる人もいるし、「ニノ忍者」って呼んでくれる人もいます。

まだ僕の方が、怖いという気持ちを持ってしまっているところが正直あります。

それは親切にしてくれている彼らからすれば近づきにくい雰囲気だと思う。これでは僕がいろいろ成長できる機会を自ら奪っていることに他なりません。

もっと変わりたいと強く思う。

ここからは合宿の内容。

日記でも何度か書いているグラードですが、ちょうど1ヶ月前くらいにパオラ先生のお姉さんのフランチェスカさんに案内してもらっていたので、これで訪れるのは2回目ということになります。29日はアクイレイアにあるローマ時代のバシリカ近くで、まずは研究者の方にこの街がどう形作られてきたのかについてのプレゼンテーションをしていただきました。

もちろんオールイタリア語。

写真と英語に近い言葉からいろいろ妄想しながらお話を聞きました。2時間。正直1時間くらい寝てしまいました(*_*)ごめんなさい・・・。

お昼ごはんをアグリツーリズモ(こっちではもう名詞として使われています)でごはんを食べてきました。ちなみにパンと山もりの生ハムとサラミとチーズの盛り合わせ。けっこう食べたのですが7ユーロくらい。アグリツーリズモは安くて本当に助かります。ちなみにアグリツーリズモをしている人の畑の広さは尋常じゃないです。正直、畑で地平線のように見えるというか、端っこまで見えないんです。アグリツーリズモについての考察はまたしようと思います。出来れば日本にノウハウを持ち帰りたいので。みんなでサッカーのゲームをして遊んだ後、バシリカの中に入ってきました。ローマ時代ゴシック調というのでしょうか。そういう文化が色濃く残っており建築が本当に面白いです。僕は個人的にモザイクがとても気に入っています。どうしてこんなものを作ったんだろうという漠然とした疑問から、ここが世界の中心だったんだろうなという歴史の違いに圧倒されます。

20日は小さな無人島になぜか立派な教会があるというSanturio di Barbanaにみんなで行ってきました。バルバーナに行くのは初めてだったので、とても感動しました。ここのマリア様は美しいんです。伝説によるというか実話なんだけど、嵐で船が暴風雨にのまれている時に家族がバルバーナのマリア様にずーっと祈りをささげていたら、無事に帰ってきたというお話などが絵と文章で展示されてありました。

そのあとに漁師の方、また住んでいるおばちゃんをつかまえてお話を聞いてきました。この地域では本当に市場の経済が成り立っていないみたいなんです。物価は異常に高い。地価がマンションなどの投機によってバブルのようになっている。人々が働くのはバカンスシーズン2カ月だけ。あとはなかなか仕事がない。埋め立てでゴルフ場などが新しくできている。ここがふるさとの人以外は新しく住む人はいないらしいです。しかしヨーロッパを代表するリゾート地。なんか日本では考えられない状況。

日本はタイから帰った時ものっぺり見えたのですが、海外では都市と田舎の役割はきちんと色分けされているように思います。高知と東京の差は正直ネガティブに感じられるものかもしれませんが、こちらでは棲み分けという感覚に近い気がします。その地域に色があるんですよねー。コンパクトシティは一極集中によって出来るものではなくて棲み分けなんだという感覚を受けました。

ここら辺ももう一度整理して書いてみたいと思います。

ただヒアリングは仲間がイタリア語で聞いたことを部分的に翻訳して教えてくれているので、正直、正確なところまでは分かりません。31日の午前中は自由行動だったので、2班に分かれて散策してきました。僕は一度来ているので、どちらかといえば僕がみんなを案内するという構図になっていました 笑

街の中央にある教会とバシリカ。またそれに付随するローマ時代の石でできた墓や石板などの発掘物が無造作に放置されている博物館のようなところに行ってきました。もうクリスマスではないのでプレゼペはきれいになくなっていました。

午後からはトリエステ大学の教授と2人の都市計画の専門の人を交えてみんなでディスカッションをしてきました。場所はなんと役所の会議室。なんかすごいとこでやりました。これが僕にはきつかった。オンリーイタリア語で4時間。最初はパオラ先生が訳してくれていたんですが、議論がヒートアップしてからは僕は完全に孤独でした。勉強しなかった自分が悪いんです。こればかりはしょうがない。

ここは語学の壁は感じます。

でも話している内容はなんとなくわかるのですが、人文学部社会経済学科の僕にとってはなんでそこで議論するの?というような感じです。興味はありますが、勉強しないと付いていけないです・・・。頑張ります。

こういうときにニコニコして待てる力は身に着いたかな?後、イタリア人のプレゼンは熱いので意味は分からずとも見ていておもしろかったです。

ここからは個人的なお話。

特に仲良くなったメンバーが3人いるんですが、みんな1990年生まれということで、ずっと一緒に行動させてもらいました。みんなでごはんに行って、サウナで汗流して、散策して。これから週に2日授業があるのですが、彼らと会えるのが本当に楽しみです。

毎日夜はメンバーがひとつの部屋に集まってみんなでお酒を飲んでどんちゃん騒ぎをしました。みんなで歌ったり。

ちなみに大好きなビールハイネケンの660ccを2本、ワインをグラスでたくさん(覚えていない)、テキーラのショットを3回くらいしたと思うのですが、次の日大変な2日酔いになりましたというのが余談ですが。イタリア人って本当に遊ぶことに関しては、素晴らしいなーとさえ思います。アルゲーロは田舎だから、日本みたいに大型ショッピングセンターやカラオケ、ボーリングはないんだけど、毎日が楽しい。日本人の僕からすれば何もないと感じるんだけど、彼らは楽しみを自分らで作り出すことが本当に上手。

見習いたいなーとおもいました。

こういう楽しみ方って日本でも出来るけど、出来てない気がする。何てことない1日を、何気ない1日を楽しくする力。ランチも毎日2時間かけて楽しむとか、最初は苦痛だったけど今はなくてはならない大切な時間です。

この合宿は本当に心が擦り切れるほど疲れ切りました。でも新しい友達ができ本当に自分が変わったと感じられる3泊4日でした。

ちょっと最近日記を書く時間がなくて面白くないものになってしまって申し訳ないです。

ネタはツイッターとフェイスブックに溜めつつあるのですが、まとめて面白い文章にするのには、今は忙しすぎます。2月からは少しはましになるので、日記もましになるかとは思います。

まあ暇な方は僕の日記にお付き合いくださいませ。

NINO NINJYA

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