浅川日記・ボジョルノ・ニーノ(2月5日:風邪引いた編)

公開日 2012年2月5日

ボンジョ~ルノ。

NINOです。どうも風邪をひいたっぽいです。鼻水が止まらないです。くしゃみと悪寒も。最近ずっと寒い研究室にこもって作業とかしてたので、そのせいでしょうか?野菜食ってないので、免疫力低下もあるかも。

どっちにしろしんどい。

僕にとっては初の一人暮らしですから、ひとりで風邪に打ち勝つのは大変です。薬は持ってきていますが、明日には元気になってくれていることを祈ります。風邪なのに自分でご飯作って、自分で洗いものして、洗濯して、ゴミ捨てして・・・。この留学で一番身に着いたものって実は間違いなく生活力だと思う。

一人暮らしの人を本当に尊敬します((+_+))

保険はかけているけど、イタリア語、もしよくても英語でいろいろ聞かれることが分かっているから、わざわざ風邪くらいで病院に行く気にはなれません。間違いなく余計体調が悪くなりますよ。

あ、論文ですが、悩みながらも少し光が見えたような見えないような感じです。まぁなんとかするしかないので、もっともがいてみます。

浅川、気分が悪いので、読者のみなさんの気分も悪くしようと思います。道連れです。お付き合いください。

みなさん「カール・マルツゥ」という名前をご存知でしょうか?これはサルディーニャにだけ存在する、チーズの一種の名前なんです。なんだい、ただのチーズかよっと思ったあなた、もう少し読み進めてください。このチーズ、少し変わっていて、ある動物を使ってチーズを発酵させている模様。はい問題!!

この動物ってなーんだ?

正解はウジ虫。

うん。ウジ。ハエの幼虫ですね・・・。ウジ虫チーズとも呼ばれているらしい。いったいサルディーニャの人は何を考えてウジ虫チーズを作ったんでしょう?しかもこのチーズ、生きたウジ虫がうごめいている状態で食べるんです。もちろんウジをのけて食べる人もいるらしいですが。まさに世界の奇食中の奇食ですよ。世界一くさい缶、シュールストレミングが普通の食べ物に感じてしまいますねー。

一つのチーズに数千匹単位で寄生していて、ウジから出る酸がチーズを柔らかくしてくれるので、まろやかなチーズに仕上がるらしい。食べる時チーズにソフトにさわらないと、ウジ虫がびっくりしてジャンプしてしまうのでたいへんなことになるとのこと。ウジは15センチくらいはジャンプをするらしいので、そこらへんがウジ虫だらけになっちゃいます。友人がサルディーニャ特産のチーズに生きた虫が入っているチーズがあるって言っていましたが、まさかウジとは・・・。

ちなみに体に深刻な被害を与える可能性があるらしく、というのもウジは胃酸では死なず、腸に寄生し、穴をあけたりすることがあり、食べることで頭痛や吐き気、吐血まで伴うこともあるチーズとのこと。イタリアでは法律で販売は禁止となっていますが、この島では闇市などで高値にて取引されているらしい。たぶん僕も探せば見つけられる気がする・・・。あるゲテモノ好きの先生からこのカール・マルツゥを買ってきてといわれたのですが、残念ながら法に触れちゃうので無理みたいですね・・・。だいたい僕のキャリーバックがウジ虫だらけになるので、そもそも無理でしょうが。

吐血してでも食べたいチーズ。

なんでこんなものが生まれたのか全く理解できませんが、こちらの人にとってはそれくらいチーズが大事なんでしょう。何ともここまで来ると、もはや尊敬に値しますね。みなさん画像検索をしてどんなものかチェックしてみてください。

気持ち悪くなっても責任はとりませんよ。

そしてチーズも食べてこないです。

お問い合わせ

コラボレーション・サポート・パーク
コラボレーション・サポート・パーク