公開日 2012年2月15日
今日は、昼からは大槻先生の講義でした。災害時にコミュニティーが崩壊しないように、常時からどのような活動をしているか、日本の事例を紹介するものでした。この講義は、私が27日から行く予定の政府組織KODIへのインターンシップに関わる講義です。タイは、個人主義の感覚が強く、人のつながりという概念はあまりないそうで、なかなか難しいようでした。講義の終わりに、災害時に「必要・不必要」「用意がしやすい・難しい」ものをタイの学生に挙げてもらうワークショップをやりました。必要で難しいものに「sheller in temple」と言っていたのにタイらしさを感じました。タイでは、小学生から(寺子屋のイメージで)寺に通って勉強したりするので、寺の存在は重要なもののようです(ちなみに、「condom」という意見もタイらしいと思いました)。
夜は、大槻先生とデン先生が今後の打ち合わせに行ったので、部屋で一人でボーっとしています。今はまだ、タイまで来て自分に何ができるのか不安です。2月10日の出発は、僕(たち)にとっては特別な日でした。似た感情を共有しているやつもいますが、やはり辛いです。はや2年です。彼があきらめた後の2年間を、僕はどのように使ってきたかと考えると何とも言えません。行きたくとも行けない、見たくとも見られなかった外の世界を、僕は今当たり前のように見ている。少しホームシックにもなったりしている。何をしているんだ。僕にできることは、多くのことを学び、これから学ばせてくれる環境を存分に活かすことだけです。しかし、それで彼は喜んだり、応援してくれるかは分かりません。
いよいよ明日から、本格的なタイ生活がはじまります。ネットが使えるか分りません。そして、英語も使えません。また、語学勉強が一からスタートです。頑張る、としか言いようがないです。
BJRについて学んでみて、最も知りたいと感じたのは、「信頼」という言葉で具体的にBJRの人がいかにつながっているのかです。キーパーソンを基本に地域おこしを進めているのは、日本も同じですが、BJRはみんなが一緒に進めているような印象を受けました。それを象徴しているのが、「no seller shop」です。個人主義と言われるタイにおいて、BJRにはまさに良心市のような店があります。毎日、住民同士が話し合い絆を深め合って、良心市システムを成り立たせた経緯にとても興味があります。それが、内発的に行なわれたという点もとても重要です。イメージでは、所得・取組みへのメリットなどの「平等性」がなければ、とても難しいシステムだと思います。反発する人はいなかったのか、今でも反発して孤立している人はいないのか、そうであれば地域自体の協調性をどう作り出していくのか、今のBJRがどういった魅力を作り出しているのか、全て「信頼関係」という視点で見ていけたらと思います。
んー日記というか、報告書だな。