有田日記・マイサバーイ(2月18日:ユキー。ワンモアー。カンパーイ編)

公開日 2012年2月18日

今日は、昼前にコミュニティーセンターに行くと、バスが止まっており多くの人で賑わっていました。他の地域の視察団だそうです。センター内で講義を受けているところでした。すげーなここは。女性会は、催しの時の食事づくり担当です。既に用意はほとんど終わっていて、ついでに昼ごはんもいただきました。イスや皿もきちんと人数分用意されていて、この人たち相当慣れてんな。外へ研修に行っていた人も戻って、少しづつ人が多くなってきました。

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食事がはじまり居場所がなくなったので、とりあえず外に停めてある研修バスに乗ってボーっとしていると、仲良い犬が上がり込んできました。犬に名前はないらしいのですが、きっと彼は容姿的に、ベンだと思う。有名な「流れ星銀河」という漫画に出てくる犬にそっくりです(誰か思いだして・・笑)。お前も空気読んでんだよな。犬まで優秀なBJR・・。
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いつかの日記で紹介したようにセンター内には物産所もあり、わんさか人が集まります。食事を終えた人々が動きだしたので戻ってみると、売り場でお客さんに商品の説明をしている人がいました。この方は、中国から移住してきている人でチャー(だったような・・)さんです。試食まで完備しており、売ることにも完全に慣れている感じでした。当たり前ですが、食品販売の最も有効的な方法はどこの国でも試食ですね。「食えば分かる」・・・ってことは、自分たちの製品に自信を持っている証でもあるのかも。

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そのあと、タマサート大学のパンさんが来てくださったので、住民の方にインタビューしました。300人程度の人口に44ものグループが組織されています。それは、祭事の食事担当や、製品の種類毎などのグループで、それぞれの班で起きた問題などを代表者が集まって解決策について話し合います。一方10あるネットワーキンググループは、地域の将来や外部との関係などについて協議します。それらの情報は、代表者からそれぞれのグループに伝達されます。2つの会議は、どちらともオープンスペースで話し合われているので、誰でも参加して意見を述べることが可能です。・・・企業みたいな組織図です。ある意味、企業です。他の地域も少し見ましたが、BJRは、とりわけ清潔感があるように感じました。

主要産業のゴム製品は、毎年3~4トン生産していいて、300000~400000バーツの収入になります。その他、観光では、5~7月の2カ月間は、様々な果物の収穫期で、村内の全世帯が店になって産品を販売します。多くの観光客が訪れ、多い時で一日に1600人、少ない日でも200人が毎日訪れます。それ以外の季節は、商品を加工してコミュニティーセンター内で販売をしています。

凄いっす。賑やかっす。日本の農村とは全然違います。しかし、誰も不満を持っていないのでしょうか。経済的な振興の中で、村内の景観が変わってしまったりすることに不満を抱えている人はいないのでしょうか。2007年より前の写真とかあるか聞いてみよう。政府の開発援助を受けるということは、やならければならないことが増えたり、やりたくないことまでさせられたりして、不満を持っている人はいないのだろうか。まだまだ、こんな話をタイ語では聞くスキルは持っていません。・・・辛い。パァンさんに聞いてみるしかない。しかし、言葉って難しいね。

そのあと、パンさんが帰ったので研修客の様子を眺めていると、おじさんが近づいてきました。BJRの人で少し英語を話せる人でした。なんで英語話せるの?って聞いたら「30年前に勉強した」って。よく覚えとったな。そのおじさんには、BJRの寺について聞いたら、やはり寺はBJR専用に建てられたもので、「他の地域では3~5地域に1つの寺が当たり前なのに、BJRは一つだから凄いんだ」って自慢気に話してくれました。その後は、指差し会話帳開いて、タイ語を教えてもらいました。楽しかったのはいいのですが、接近感が半端ない。腕なんてピッタリくっついてしもてるやん。もしかして、そっちのタイプの人ですか・・・。おじさん、お触りは禁止ですよ(笑)。

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夕方になってお客さんたちがいなくなった後、お父さんと一緒に買い出しに行きました。これぞ、タイの風景だ。町へ出て少しのところの店に来ました。着いたらお父さんが、サイドカーに米やら食料品をパンパンに詰めていきます。総重量はざっと100kgくらい。しかし、バイク壊れませんか・・??壊れないんです、これが。私は相当無茶な態勢で乗せらされましたが。何でこんなに?と思ったら、この食料品は、コミュニティーセンターの「no seller shop」にストックされる商品でした。「no seller shop」は、全世帯の共同出資で運営しており、外から買ってきた日用品をすぐに買えるようにしているお店でした。

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夜は、家族でレストランに食べに行ったあと、家に帰って二次会。「HONG TONG」というお酒を浴びるように飲みました。パァンさんの奥さんは、いつもは寡黙な人なのに、今日は「ユキー。ワンモアー。カンパーイ」って、完全に酔ってるな。それに奥さんに「乾杯」なんて言葉教えた記憶ないぞ・・。言われるがままに飲んで、酔い潰れて気がつくと朝でした。

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