公開日 2012年7月20日

6月30日、7月7日、7月14日の各土曜日に高知市中央公園横の「てんこす」
二階で高知大生が企画したお化け屋敷。多くの皆さまのご支援とご協力のもと、
無事、終了しました。
下記は学生グループリーダー・人文学部2年生小柳春樹くんの感想と報告です。
◆◇◆
今回のお化け屋敷では、「一家失踪事件」をテーマに構造を民家に見立てて
製作しました。下の写真は、お客さんに特に楽しんで(怖がって)頂けた(もらえた)
ところです。
リビングでは、テーブルの皿はかつてここに家族が暮らしていた痕跡を表して
います。本番ではここに人が伏せていて、動いてくるのかこないのかという怖さを
体感して頂きました。
次の写真は屋敷を少し奥に進み、和室となっています。写真左下の段ボールの
部分に人の体を成していない小柳家の父がいて、お客さんがやってくると床を
這って出てきますが、お客さんは奥の掛け軸やちゃぶ台に目を向けていることが
多かったため突然現れる父にはほとんどの人が気づいていませんでした。
また、この写真ののち、畳に血の演出を加えて無造作に赤くしたため、一層
不気味な雰囲気を演出しました。
三枚目は事件の真相を明かす長女チヅの部屋です。写真右上の黒い人の
絵は、長女から見た小柳一家の異変の様子を表しています。
この部屋のチヅの日記に、事件の真相が書かれていて、お化け屋敷は
おしまいと思いきや、最後に生首が吊るされているという演出です。
ほっとさせておいて驚かすため、ここでもたくさんの人の悲鳴が響き渡りました。
お化け屋敷全体を通じて、お客さんはどうすれば怖がるのだろうか。
お化けが直接驚かすところと部屋を狭くするといった視覚的な怖さの比率は
どうすればいいか。メンバー皆の知恵を振り絞って仮想小柳家を恐怖の館に
することに成功しました。
今年はスタッフの数も増え、お客さんにどうすれば楽しんでもらえるのか
だけでなく、役割分担やタイムテーブルなど、運営をうまく回すための分業も
大変でしたが多くのお客さんに喜んでもらえてやって良かったと思います。