公開日 2015年3月8日
せいらんの里は旧高知県森林センターの施設を地元・津野町船戸地区有志の「堂好海せいらん」が高知県より有償貸与を受け、自然体験宿泊施設として運営しています。少子高齢化の進む山間地域で、地元の人はもちろん地域外の人も集い船戸地区を盛り立てる中心になればと頑張っていらっしゃる皆さんに笑顔をお届けしたいとの思いでえんむすび隊の一行は津野町へ伺いました。
この日は、前年の豪雨で傷んだ障子の張り替え作業のほか、羽釜でのごはん炊き体験、せいらんの里とその周辺の魅力探しを行いました。
作業の後は炊きあがった羽釜のごはんでカレーライス。地域の方と一緒に食卓を囲み、話が弾みました。
お世話になった皆様ありがとうございました。
以下に参加した学生の感想を掲載しています。学生たちが地域の魅力をどのように感じたのか、ぜひご一読ください。
◆人文学部1年女子(留学生)
今日ははじめて障子を張ることを体験させていただきました。日本での大学生活の中で最も楽しい思い出の一つになったように感じられます。やはり高知に来て良かったと改めて考えました。このような地域に出かけるイベントを通じて地域の人々と関わることができるのが私は一番好きです。今日もせいらんの里の人々と新しく人間関係を作ることが出来てとても嬉しいです。今日は本当にありがとうございました。今日は皆様に教えていただいたこと、自分で体験したこと、考えられたことを家族にぜひとも伝えておきます。
◆農学部2年女子
羽釜や火鉢、いろりなど歴史の資料館や博物館でしかみたことないものが実際に使われていることに驚きました。昔の道具は手入れが大変で、使いにくいけど敢えて大事に使っていて古き良き日本を大切に守っていることが伝わってきました。そのため、四季をより近くに感じ、自然と一体化した生活が実現するのだと思います。現代の喧騒につかれたときのセラピー効果は絶大だと思いました。内回りの探検をして、お金を使わずに心地よい空間をつくる工夫が細やかに施されていることがわかりました。しかも、アイデアをだしたり、物を作ったりするのは専門家ではなく、おじちゃん・おばちゃんたちであると伺い、そのエネルギーに元気をもらいました。
◆人文学部3年女子
自己紹介をしている時から、せいらんの里のみなさんのあたたかい笑顔やお互いを助け合って協力して生活している姿が、とても印象的でした。障子張りの時には、お手本を見ても思うようにできず一枚目はピシッとした障子にすることが出来ませんでした。しかし、二枚目、三枚目とどんどん障子が凛々しくなっていくことが本当にうれしかったです。午後の外探検では、鍾乳洞に入りました。懐中電灯を消すことで光の全くない暗闇で上から落ちてくるしずくの音だけが響く場所になった時、自然の中で生きている、生かされているということを改めて体感することが出来ました。せいらんの里の皆さんは失敗しても「大丈夫大丈夫」「私もよくやるよ!」といつも笑って励まして下さいました。そのあたたかさに触れて今日一日とても幸せでした。