【コラボ考房プロジェクト】令和元年度第3回ブラッシュアップ会開催

2020年1月6日


ブラッシュアップ会始まって以来の大人数の参加者を迎えて、第3回ブラッシュアップ会が12月21日(土)に開催されました。

 


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高知大生の地域活動団体は11団体から32名が参加。県内の高等学校3校から16名の高校生が参加しました。

また県内の企業14社から18名の社会人の皆様も今回は、自分達の研修会の一部として参加。

総勢72名もの大聴衆となりました。

 

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こうしてみると、会場の教室は定員90名ですが、もうほぼ満員に近い印象です。

 

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今回の発表団体7団体を順番にご紹介します。

 

トップバッターの支援団体の「あさつな」にとって、今回は最終報告会の位置づけです。

「あさつな」のプロジェクト名は「高知市旭町の歴史・記憶・想いをつなぐ今昔物語集を作ろう!」ですが、この一年間は、文字通りの活動を実践してきました。

 

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平成30年1月に発足してからちょうど1年、これまで旭の町を何度も歩きながら、メンバーそれぞれが写真を撮りため、地域の人からも情報を収集してきました。

1枚の写真からは、その時代特有の文化や歴史的側面から伺い知れるものの他、地域のひとの記憶の片隅に残る情景、付随する暮らしや固有の事象を想起させるものがあります。ひとによって同じ写真に異なる想いがつまっています。

 

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年明け2020年1月25日と26日の土日は、「あさつな」の活動拠点、高知市旭地区で恒例の「ソーレ祭り」が行われます。

「あさつな」は、このソーレ祭りに参画し、活動発表と写真展示を両日行うことが決定しました。

 

「写真を見た人が自由に想いや知っていることなどを気軽にメモできたり、おしゃべりができるような何かしらの工夫を施してみるとさらに新たな発見があるかも・・」との提案もありました。

 

ソーレ祭りの会場は

電車通り旭町三丁目の電停前、男女共同参画センター「ソーレ」です。

 

是非「あさつな」の展示ブースに足を運び「あさつな」の一年間の活動の成果をご覧いただけたらと思います。

 

 

続いての発表は、この春発足したばかりの支援団体#ケセラセラです。


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積極的に他団体とのネットワークを意識しながら、コラボ活動を続けてきました。メンバーは学部混成で県外出身の1年生ばかりの7人。フレッシュな視点と行動力が強みです。


#ケセラセラは、県内各地の一般的なガイドブック等ではあまり知られていないような、地元の人ならではの知る人ぞ知るお薦めのスポット、地域の魅力を探索し、ユニバーサルな視点で誰でも楽しむことができるガイドツアーを企画したいと思って活動しています。

高知にきて、自然や食の魅力に魅せられたメンバーです。

 

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ブラッシュアップ会でつながった他の団体が、それぞれの地域で活動しその地域の魅力を一番よく知っている!ということから、他団体とコラボを積極的に行うことで、これまで地域の情報収集と体験を積むことに主眼をおいて活動をしてきました。

 

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11月は高知大学の黒潮祭にも初参加。活動資金も得られましたが、それ以上に準備の過程で仲良くなれてチームの結束力が生まれ、お互いの個性や得意なことを発見しあうことができ、結果チーム全体の組織力が高まるという副産物を得られたそうです。
 
来年の夏には、一つユニバーサルガイドツアーを企画したいと活動の目標を立てました。

 


続いて、地域協働学部の1年生のみで結成された「四万十かっぱ組」の活動発表です。

 

今回はゲスト団体として発表します。

地域協働学部の授業で企画した内容を実際に実践してみようと「子どもたちに川遊びの楽しさを届ける!」プロジェクト。地域の人や役場の方のサポートも得ながら課外活動として取り組んでいます。

 

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四万十町の子どもたちは、実際にこの企画のイベントを通して、切り出したばかりの竹を組んで流しそうめんを楽しんだり、野草の天ぷらを食したり、実際に自然の恵みを満喫し、楽しい一日を過ごしました。

準備で朝から竹を切り出している様子や川ではしゃいでいる子どもたちの様子は、作成した完成度の高い動画で紹介されました。

 

とても分かりやすかったこともあり、会場の大学生たちから次々と質問の声があがりました。

 

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中でも、特に同じ地域で活動している「国際茶屋」のメンバーからは、今後、地域の人たちと一緒に行う企画があれば、自分たちの団体とも一緒に何かコラボ企画ができそうと、新たな団体の活動に期待と関心を寄せていました。

 

続いては、長年にわたって継続的に活動している団体3団体です。

 

2013年から活動を続けている「スポーツ化組合」は、これまでにイベントの<スポGOMI>を年1~2回のペースでこれまでに11回も開催しています。


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長い活動の歴史から、年間のイベントを実施しながら、少しずつ代替わりがうまくできるような工夫がなされていて、1年の終わりには自然に次の代へ活動の引継ぎができるようになっています。すばらしい。

マンネリ化を防ぐため、特に今年は会場を高知大学に移して朝倉地域で初めてスポGOMIを開催したり、計測量とポイントの換算が簡単にできるようにプログラム化していたり、計測中の参加者の待ち時間も退屈させないよう新たな工夫を試みたりしています。

 

また、ごみの量を計測しただけでなく、データ化して経年分析も行っています。長年継続してきた過程で、継続していくための要素がたくさん組織の中に蓄積されていて、その結果今に繋がっていることが伺えました。

 

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スポーツ化組合の活動を立ち上げ当初から知っている先生方も改めて感心する点も多く、「長年の活動に敬意を表します」というコメントもありました。

この活動をまだ知らなかった企業の方たちにも、知っていただく機会にもなりました。共感、協賛という形でまたご協力やご支援をいただける活動内容なので、今後もまだまだ広がりと可能性を秘めています。

「持続可能な社会に根差した活動なので続けて下さい」と今おかれている立場は、それぞれ違っても皆さん同様の思いで聞いていました。

 

2つ目の継続活動団体は「安田(あんた)の食応援隊」(あんたべ)です。

あんたべは、2年生の新代表に交代する時期です。このブラッシュアップ会への参加は、スムーズな運営と引継ぎの役割もかねていて、次の代の2年生を中心に今回は発表の準備を進めてきました。


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あんたべの活動は学年ごとにテーマを変えて継続しています。その代ごとのテーマに特色がみられますが、4代目のテーマはこれからの検討事項とのこと。

 

活動の中で、やはり畑の草取りがたいへんであるということから、その対策として、農学部というメンバー特有の専門性を活かして、ダンボールを使用した雑草対策の話などが紹介されました。

防災面から耕活プロジェクトで畑作業もしている「防災すけっと隊」からは、その学部特有の専門的な知識とノウハウの伝授にとても期待と関心を寄せていて、質疑応答に花を咲かせていました。

 

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あんたべ新聞も根気よく発行し続けています。

「SNSでの情報発信は若い世代にはたいへん有効ですが、地元の人への確実な情報提供手段として、やはり新聞はとても良いと思うので是非続けてほしい」とエールが寄せられました。

 

そして、継続団体の最後は「防災すけっと隊」の発表です。
プレゼンのうまさにいつも定評があります。

しっかりした組織運営体制や、充実した活動内容に伴うものですが、たいへんわかりやすく、いかにして自分達の活動に共感を持ってもらい、どう効果的に伝えるか考えられていてプレゼン慣れしていることが良くわかります。高校生たちが今回参加した目的の一つには、こうした大学生たちのプレゼンの様子をみて、その手法を学ぶこともあったようです。


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防災すけっと隊は2008年に設立していて、11年目になります。

メンバーも10人から44人に増え、1回生から3回生まで、人文、理工、教育、地協、農林海洋の各学部のメンバーがそろっています。

 

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防災啓発活動として、防災人生ゲームやお菓子ポーチなどコンテンツ開発も行っています。今年度の活動実績をみると、小中学校や企業へ出向いての防災授業も毎月実施していて、メンバー総出でフル稼働してきたことが伺えます。

 

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今年度、こうした活動が評価され「ソロプチミスト学生ボランティア賞」を受賞したことも報告されました。

 


最後は、新規企画発表団体「ちーむちゃりんこ☆」です。

なんと、今週発足したばかり。学部も人文、理工、農林海洋、地域協働の学部混成、1年生7人のグループです。プロジェクト名は「映像コンテンツで高知の魅力を発信する」。

地域に埋もれている魅力的なものや個人の商品や地域の取り組み等を自治体や地域の組織や個人商店などに代わって、広告動画を作成し、インターネットでその魅力を伝え広めることで地域の活性化につなげたいという思いが軸となっています。

 

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きっかけは、「プロジェクト実践入門」という共通教育科目の授業です。すでに授業で制作した違法駐輪の啓発CM動画2本も披露されましたが、同じテーマで雰囲気が全く違う作りの2作品は、一度見ると耳に残る土佐弁のフレーズもあったりして、会場の反応も上々でどよめきが起こりました。

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写真は、違法駐輪啓発ビデオのワンシーンです。

すでに、依頼主側からと、自分達ちーむちゃりんこ☆側からの今後の活動に伴って考えられる双方のメリット・デメリットも考えられてまとめていました。

 

「確実にニーズはある活動だと思う。」


「とても聞いていてワクワクした。」


「動画のセンスがすばらしい。」


「依頼に対して取捨選択の必要が生じたら、活動の目的・軸を見失わないように気をつけて判断すると良いですね。」


といったたくさんの期待と応援のコメントをいただきました。

中には「キャストで困ったり、照明や撮影などで困りごとがあったら演劇部にご相談を」という心強いコメントもありました。

 

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後半のグループワークでは、大学生の意見交換に高校生も一緒に座ってもらって話を聞いてもらいました。

いつもより大学生たちが優しい雰囲気づくりをしていて、高校生たちも徐々になれてくると発言しはじめて和やかな雰囲気の意見交換になっていました。

次回は2月開催予定です。また皆さんの活動の進展を楽しみにしています。今回参加できなかった団体の皆様も是非スケジュールの都合をつけて次回ご参加ください。

お忙しい中、ご参加くださった社会人の皆様、先生方、高校生の皆様、ありがとうございました。


以上

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