公開日 2022年1月20日
総合科学系複合領域科学部門の村山雅史教授、総合人間自然科学研究科農林海洋科学専攻2年の瀬戸口亮眞さん、宮本好洋さん、田代昂士さんらは、神戸大学、琉球大学、海洋研究開発機構、金沢大学らと共同で、琉球海溝北部の種子島沖海底泥火山の調査航海をおこないメタンハイドレートを採取しました。日本周辺の海域において南海トラフよりも南西の琉球海溝でメタンハイドレートが発見されたのはこれが初めてです。
今回採取されたメタンハイドレートのコア(筒状の堆積物試料)は、海洋コア総合研究センターにおいて、構造解析、年代測定、ハイドレートに含まれるメタンや水の詳細な化学分析を行い、メタンの起源や生成深度や供給メカニズムを調べることで、種子島沖海底のメタンハイドレート及び炭化水素資源の形成要因や規模、炭素循環について明らかにしていく予定です。
【ポイント】
- 琉球海溝で初めてメタンハイドレートの存在を確認
- 種子島沖の海底にはメタンハイドレートが広く分布している可能性がある
種子島沖の調査海域 採取されたメタンハイドレート(白い固体状の部分がメタンハイドレート)
詳細は以下資料をご覧ください。
【プレスリリース】種子島沖海底泥火山でメタンハイドレートを発見.pdf(2MB)