公開日 2022年12月9日
大学院理工学専攻1年生の和田翔夢さんが、第21回情報科学技術フォーラム(FIT2022)において、FIT奨励賞を受賞しました。
本賞は、電子情報通信学会の情報・システムソサイエティとヒューマンコミュニケーショングループ及び情報処理学会が、情報科学技術に関する最新情報の収集や情報発信及び研究者同士の交流を目的として開催される「情報科学技術フォーラム」において、一般発表のセッション毎に座長により優秀な発表1件が選出され、贈呈されるものです。
和田さんは、「B分野 ソフトウェア」の高性能計算のセッションにおいて、最新のGPU(※1)に最適化された計算法をマルチGPUクラスタシステム(※2)に実装したリアルタイム時空間分割多重電子ホログラフィ(※3)を提案し、その演算性能が優れている点が高く評価され、今回の受賞に繋がりました。
※1GPU・・3Dグラフィックスをはじめとする画像を描画する際に必要となる計算を行う処理装置のこと。
※2マルチGPUクラスタシステム・・複数のGPUを搭載したコンピュータを複数台ネットワークに接続したシステムのこと。
※3リアルタイム時空間分割多重電子ホログラフィ・・再生する三次元物体を空間に対して分割し、その分割された物体の三次元映像を時間をずらして1秒間に30枚の速度で電子ホログラフィにより表示し、最終的に残像効果により元の三次元物体の映像を再生する技術のこと。
演題名:AmpereアーキテクチャのマルチGPUクラスタシステムを用いたリアルタイム時空間分割多重電子ホログラフィ
著者名:和田 翔夢・三谷 永久・鈴木 康平・浜田 端三・髙田 直樹