◆総合科学系複合領域科学部門の小﨑大輔講師らの研究グループの研究成果が、「CRYSTAL Research & Technology」に掲載され、Front Coverにも採用されました

2023年7月14日

エメラルド結晶の緑色と酸化クロムⅢ濃度の関係が明らかに

 

 総合科学系複合領域科学部門の小﨑大輔講師らの研究グループの研究成果が、2023年7月版「CRYSTAL Research & Technology」に掲載され、Front Coverにも採用されました。

 本研究グループは、フラックス合成法(※1)を用い、エメラルドの単結晶を合成する際の酸化クロムⅢ(Cr2O3)の結晶色への影響について“CIE1976 L*,a*,b* Color System”(※2)により詳細に評価しました。

 これまでに、エメラルドの結晶の色がCr2O3の含有量に影響を受けることは知られていましたが、人工合成と透過光分析を用いた系統的な色調評価に関する研究の報告はなく、その研究報告が高く評価されました。論文掲載号のFront Coverには、一般的に最も美しい結晶色を示すとされるCr2O3の濃度域(0.2~0.4wt%)における合成エメラルドの結晶の写真が採用されました。

 

CrystalResearchandTechnology _frontcover

<論文名>Influence of Cr2O3 Concentration on the Green Color of Flux Synthesized Emeralds Using the CIE1976 Color System

 論文の詳細はこちらから

 

 

(※1)フラックス合成法…高温で融解しているフラックス(融剤)に溶質を溶解させ、過飽和度の増加を利用して結晶を合成する方法のこと。

(※2)CIE1976 L*,a*,b* Color System…国際照明委員会(CIE)が1976年に推奨した色空間のこと。機器に依存しない色で、色管理の絶対的なモノサシといえるもの。

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