◆総合科学系複合領域科学部門の櫻井哲也教授らの研究グループの研究成果が、科学雑誌「Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)」オンライン版に掲載されました

公開日 2025年9月24日

ユーグレナにおけるイントロンの非従来型配列規則を解明
-真核生物の新たな遺伝子発現の塩基配列ルール-

 

【概要】

 本学総合科学系複合領域科学部門の櫻井哲也教授が参加する共同研究グループは、真核生物の遺伝子発現において重要な過程である mRNA スプライシングにおいて、ユーグレナ藻では、従来の真核生物で広く見られる配列ルールに加えて、全く異なるルールに従うイントロンを多数併用していることを明らかにしました。

 本研究は、従来型と非従来型の二つのイントロンが共存する生物種の実例を分子遺伝学的に示した初めての成果であり、ゲノム編集による合成イントロンの導入と合わせることで、遺伝子機能の発現制御などへの応用が可能になると期待されます。

 本研究 は、科学雑誌『Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)』オンライン版(日本時間2025年9月23日)に掲載されました。

 

 詳細については、理化学研究所のホームページをご覧ください。

 

 

【論文情報】

論文雑誌:Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)
論文タイトル:Genetic dissection of nonconventional introns reveals co-dominant noncanonical splicing code in Euglena
著者名:Toshihisa Nomura, June-Sik Kim, Osamu Iwata, Koji Yamada, Kohei Atsuji, Yukiko Uehara-Yamaguchi, Takuhiro Yoshida, Komaki Inoue, Kotaro Takahagi, Tetsuya Sakurai, Kazuo Shinozaki, Takuro Ito, Kengo Suzuki, Keisuke Goda, and Keiichi Mochida

DOI:https://doi.org/10.1073/pnas.2509937122

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