公開日 2025年11月12日
⽇本学術振興会の研究拠点形成事業に採択された高知大学が主催する「国際海洋科学掘削スクールを核とした温暖期気候変動研究交流拠点」キックオフ国際シンポジウムが令和7年10月22日(水)~24日(金)に開催されました。
本事業は世界中の海洋コアを保管解析する高知大学海洋コア国際研究所が主導し、日本および欧州4カ国の研究機関と連携、共同研究を推進する「温暖期気候変動研究交流拠点」の設置を目指すもので、キックオフシンポジウムには約80人(オンライン含む)が参加しました。
初日、高知城歴史博物館ホールで開催されたオーラルセッションでは、主催者を代表し受田学長による挨拶があった後、国際海洋科学掘削計画(IODP³)の最新の研究成果などの発表が行われました。2日目は高知大学海洋コア国際研究所に会場を移し、成果発表とコアリポジトリ見学が実施され、最終日は室戸ジオパークでの地質巡検が行われました。
海外からは、イタリア、ドイツ、イギリス、オーストリア、フランス、スペイン、韓国、ニュージーランドから15 名の研究者が現地参加し、地球温暖化などの気候変動の要因や、地球史における温暖期の気候変動の実態理解、またその変化プロセスの描画に関する国際交流が展開され、研究拠点形成事業の重要な第一歩となりました。
今後は、欧州諸国の若手研究者と日本の若手研究者らとの交流が活発となることで、交流に参加する若手研究者らが次のフェーズの国際共同研究をリードすることや、新たな深海掘削プロポーザルの共同提案などに繋がっていくことが期待されます。
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| 受田学長による挨拶 | 1日目高知城歴史博物館ホール前での集合写真 |
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2日目の会場となった高知大学海洋コア国際研究所にて |
3日目 室戸巡検 室戸岬での様子 |
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| 3日目 室戸巡検 西分漁港のメランジェでの様子 | |



