公開日 2025年11月14日
鋼材によるため池堤体補強工法の設計手順や施工方法を
解説したマニュアルを公開
農研機構は、高知大学自然科学系理工学部門の原忠教授、日本製鉄株式会社、株式会社エイト日本技術開発との共同研究の成果として、「鋼材によるため池堤体補強工法設計・施工マニュアル」を2025年11月14日にウェブサイトで公開しました。
防災重点農業用ため池(注1)に係る防災工事等の推進に関する特別措置法の施行により、ため池改修工事が全国で計画的かつ集中的に進められています。本マニュアルでは、鋼矢板や鋼管をため池堤体内に打設することで、遮水性能や耐震性能を向上させる補強工法について、設計手順や施工方法を体系的に整理・一般化しています。
これにより、効率的かつ確実に「鋼矢板二重式工法」の設計・施工が可能となり、ため池の安全性向上に貢献します。
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| 鋼矢板二重式工法の断面 | 鋼矢板打設の様子 |
<マニュアルの利用方法>
・以下のURLより、本マニュアル(PDF)をご覧いただけます。
■鋼材によるため池堤体補強工法設計・施工マニュアル
https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/pamphlet/tech-pamph/172380.html

プレスリリース:農研機構農工研プレスリリース20251114(鋼材によるため池補強工法設計・施工マニュアル)[PDF:339KB]
(注1)防災重点農業用ため池
決壊した場合の浸水区域に家屋や公共施設等が存在し、人的被害等を与えるおそれのあるため池。令和7年3月末時点で52,380箇所が再選定されています(出典:農林水産省HP https://www.maff.go.jp/j/nousin/bousai/bousai_saigai/b_tameike/attach/pdf/koujitokusohou-35.pdf)。



