公開日 2025年7月22日
7月12日(土)-13日(日)、希望創発研究会(7月例会・対面)を実施し、県外企業人、高知県内企業人合せて12名、学生17名、その他関係者21名の計50名が参加しました。
1日目
フィールドに出て行って「高知の希望をみつける!」グループ活動
はじめに大島副センター長が前回6月例会の振り返りを行った後、講師・谷 俵太氏から「高知の希望をみつける!」をテーマにインタビューを行う方法論について学びました。谷氏がインタビューをしている様子を収めた動画を視聴し、インタビューのポイントと共に偶然の出会いや現場を感じることの大切さについてお話がありました。
その後、各チームに分かれての作戦会議を行い、高知の『希望』を探して高知市内の商店街やいの町、土佐市、香我美町などに飛び出し、インタビュー活動を行いました。
2日目 まとめ、そして発表・共有
1日目のインタビューを基に、出会った人たちの『希望』を各チームで資料にまとめた後、発表を行いました。谷氏の質問を受けながら、快く応対してくれた高知の方々とのエピソードを交えた発表となりました。
6月と7月に行った2回のフィールドワークを通して、見たいものしか見ていなかった自分に気づき、現場に出て、思いもよらない出会いから多くのことを感じ取れることを実感したようです。次回からは、いよいよ『問い』を立てるチーム活動が始まります。
<参画者の声>
■「高知の希望をみつける!」ための取材によって、どのような体験をしたか
・特に印象的だったのは、ある高齢の女性が「時間がゆっくり流れるのが田舎の良さ」と話していたこと。普段は都会のスピード感の中で「もっと頑張らなきゃ」と思っていたけれど、その話を聞いて、自分もいずれはスローライフのような暮らしがしたいと思った。今はまだ若いので、やっぱり東京でバリバリ挑戦したいという気持ちもあるけど、将来的には自然の中でゆったりと暮らす未来もいいなと思えるようになった。
この体験を通じて、「高知の希望」というのは単に経済的な成長や開発だけではなく、“人が人らしく生きられる時間の流れ”そのものにもあるんじゃないかと感じた。
・高知に生まれ育った人、他県から移住してきた人それぞれにインタビューすることができた。環境も異なる両者が、高知県のこと必要以上に都会になって欲しくないという感情を抱いていることが興味深く高知県民としてもとても共感できた。
・私は三つの重要な気づきを得た。第一に、同じ商店街で働く人々でありながら、それぞれが抱く考え方や視点に大きな違いがあることに驚きを感じた。第二に、物事を多角的に捉える視点が自分にはまだ不足していたことを痛感し、謙虚な反省の気持ちを抱いた。第三に、現場レベルでの意思疎通が十分に図れていない現状を目の当たりにし、もしこのコミュニケーション課題が解決されれば、商店街が持つ潜在的なパワーが爆発的に発揮される可能性があるという希望と期待を強く感じた。
・都会は人が多いので嫌いだが、高知は人の温度がいいという言葉が印象的だった。そこから、人が多くいる方がいいとは決して限らず、人口が少ない高知の現状は悪いばかりではないと見方が変わった。自分がニュースや書籍などで見聞きするステレオタイプな意見のほかに、きちんと現地に行き実際に人に話を聴くことの大切さ、研究会で重視される3現主義の大切さを実感した。また、このような突撃インタビューは初めてだったが、全員が快くお話を聞かせてくれ、ありがたく貴重な経験になった。