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 医学部医学科2024年度卒業生伊豆幸樹さん(2020-2024年度先端医療学コース・神経回路機能研究班所属)、附属病院臨床検査技師岩目彩椰さん(2020-2021年度統合生理学講座大学院生)らの研究成果が国際誌『Journal of Alzheimer’s Disease』に掲載されました(2025年10月21日電子版公開、11月11日誌上掲載)。



【論文名】
Impairment in re-learning of olfactory behaviors in mice expressing intracellular amyloid-beta protein oligomers

【和 訳】細胞内にアミロイドβ蛋白を発現するマウスは匂いの再学習障害を示す

【論文URL】 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35366544/


 アルツハイマー病の初期には、アミロイドβ蛋白の細胞外蓄積に先立ってその細胞内蓄積が起こると考えられています。アルツハイマー病のごく初期に嗅覚障害が観察されることから、伊豆さん、岩目さんはアミロイドβ蛋白の細胞内蓄積をおこす遺伝子改変マウスの嗅覚機能を調べました。
 このマウスは匂いの検出、識別、匂いと報酬の連合学習、またその長期記憶に異常はありませんでしたが、2種類の匂いを用いた匂いと報酬の再学習の障害が見られ、これは生後2-3か月の若いマウスでも観察されました。この知見は、アルツハイマー病初期の病態理解と治療法の開発に結びつくと考えられます。


     

 
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