研究紹介

新規ループス腎炎モデルマウスの開発

新規ループス腎炎モデルマウスの開発
担当:横川 真紀

SLEは皮膚のみならず内臓に重大な障害を来す膠原病である。とくにループス腎炎は生命予後に関わる。いままでFasシグナルなど特定の遺伝子を改変したマウスに生じるループス腎炎の解析が行われてきたが、正常マウスにこの疾病を誘導できる系はほとんど知られていない。
我々は正常マウス皮膚にTLR7アゴニストを外用することにより、1ヶ月以内にdouble strand DNAに対する抗体が検出され、2ヶ月以内に糸球体腎炎が生じて、4ヶ月以内に全例が死亡することを見出した(特許出願中)。またTLR7ノックアウトマウスでは発症が抑制されることより、TLRシグナルがこの自己免疫疾患の発症に重要な働きをすることが示唆された。

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