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現場の声

◎入局にあたり -平成22年度入局 産婦人科専攻医 渡邊理史-

学生時代、病院実習で見学させていただいた出産に感動し、その思いを胸に高知大学産科婦人科教室に入局しました。産科婦人科は女性のライフサイクルに関わる診療科であり、幅広い知識が要求され、大変なことも多いですが、出産の際に赤ちゃんの産声・その瞬間母親となった感動の声を聞くと疲れも吹き飛びます。

最近では、若年者の癌のなかで上位を占める子宮頸癌に関して少しずつ知られてきていますが、依然として検診やワクチンに関することなど情報が浸透していないことも事実です。このように、今後はみなさまに産科婦人科を中心に、医療に関する情報を提供できるような活動をしていきたいと考えています。


▼将来、産婦人科を考えているみなさまへ▼

産婦人科専門医の取得には医学部卒業し、初期臨床研修終了後、日本産婦人科学会の定めた卒後研修指導施設での3年間以上の臨床研修が必要となります。専門医認定審査、すなわち研修記録や症例レポートなどの書類による一次審査と、筆記試験と面接試験からなる二次審査を施行しています。また、サブスペシャリティーは周産期、生殖、内視鏡下手術、癌治療、細胞診診断、加齢医学などに関して制度化されています。

入局にあたっては、専門医を取得すること、また自分が取得したいサブスペシャリティー領域の情報や試験内容を理解することが容易であり、すべての領域においてサブスペシャリティー取得者が在籍しています。

これから産科婦人科を考えている学生、先生方は大学入局の上で産科婦人科医として活躍することをお勧めします。また、産科婦人科を考えている学生、先生方と一緒に働けることを楽しみにしています。



▼女性医師キャリア形成研修プログラム▼

医療の世界でも女性たちの活躍が目覚ましく、当科でも女性医師が増加してきました。結婚して家庭を持つ女性たちにとって、働きやすい職場でありたいと望んでいます。

当科では、妊娠・出産など女性特有事情を考慮し、医師のキャリアが継続できるようサポートしています。また当病院では24時間対応の保育所を完備し、仕事と家庭の両立を図れるように配慮しています。



◎地域密着の基本

高知県には1981年の高知医科大学医学部附属病院(現高知大学医学部附属病院)が開院するまで、いわゆる高機能病院はそれほど存在せず、周産期医療がかなり遅れているのは事実でした。しかし高知医科大学病院の開設とスタッフの充実、地域連携の勉強会・講演会などにより着実に状況が改善したことは事実です。今日では30年弱にわたる切磋琢磨の結果、ほぼ均一な産婦人科医療に果敢に挑戦した先人のお陰であったと思います。

今日では、高知県内の産婦人科拠点病院をはじめ、各産婦人科医院との連携を充実させ、特に周産期においてはインターネットを介した高知県内統一の「母体・新生児受入搬送システム」を運用し、社会問題となった「妊婦のたらい回し」が発生しないよう県全体で協力しており、高知大学附属病院はその中核病院としてスタッフ一丸となって日々努力しています。


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